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ニッチ

エッチじゃないから(笑)

いや。長女が小学校を卒業し、この春から中学生になります。

先週のこと。中学校の校長先生と支援学級の先生と面談をする機会をいただき、長女の指導方針について、学校側の準備と両親の考えを合わせておくというものでした。

長女は、知能指数が通常より低くて、コミュニケーションも苦手であり、手帳をいただいています。

中学校に入ると、授業そのものが高度なものとなり、支援学級の中でも、通常の教科書ベースで学んでいく方法とその子の能力にあわせたペースで学んでいくスタイルの2つがあるようです。

親御さんとして、進路をどのように考えているか?という問いかけがなされて、授業のあり方を検討してくださるとのことでした。

現在のこの地域での進路選択でいうと、普通の高校へ行かずに支援学校へ行く子達と普通の高校へ行く子達の割合は後者の方がやや多いようで、それは最近の傾向とのことです。

将来的な人生設計、就職やらなんやらものすごく考えるわけですけれども、選択肢を幅広く取れる方がいいかと思い、さしあたり副教科は通常学級へ、5科目は支援学級で通常の教科書ベースを希望しました。

さしあたりというのは、先生方が子供の状況を踏まえながら、途中でやり方を変えてくださることができるということからです。

本当に今のご時世では、教育における支援が多様化し、きめ細かにやってくださるのだなあって思います。

しかしながら、高校へと進学し、社会へ出ていく中においてどこまで多様化に対応できるのかを考えたとき、一抹の不安はあるわけです。

社会においても雇用枠があったり、さまざまな支援機関があったりと一定のセーフティネットがあるのはもちろんですが、制度だけの問題ではなく、本当の意味で受け容れられるのか。
もっとひらたく言えば、友達や仲間ができ、充実した人生が送れるのか。ということが親として心配をしています。

高校生の長男も手帳の交付こそ受けてはないんですけれども、コミュニケーションが苦手で、生き苦しさを感じているわけです。

得意としている情報の科目も先日の年度末考査ではかなり悪い結果で、なぜこれだけの点数なのか問いただしたら「自分なんかダメな人間やから」って言う。その言葉はとても嫌いな言葉なので、そのようなことを言うな!と叱りつけたわけです。

後で妻から話を聞くと、「他の高校生たちは、友達と楽しそうに話をして、まさに高校生活を謳歌している。だけど自分には普段からクラスやクラブで話をする友達がいなくて、勉強どころじゃないらしい。」というわけです。

ごめんよ。気づけなくて。
いやもっと言うと気づけてないフリをして。

ただ、長男はこうも言ってたようで
「高校だけは何があっても卒業する。あと、おんなじように苦しんでる子があったらそういう子達と仲間になりたいし、助けあえるようなことをしたい。」と。

自分の人生を振り返ると、同じようにコミュニケーションの取りづらさをひどく感じた小中学時代があったと思います。しかしながら、当時は似たもの同士で遊べたし、違う感性を持ってる子供同士でも、外で鬼ごっこをしたり、野球をしたりできたもんです。今はなぜもこう難しくなったんだろうって思います。

そして、今の自分はと言うと、仕事や成果がいちばんという考え方。野球で言えば、ライトスタンドの方ばかり見てスイングをしている感じです。

少し働き方を見直したいと考えています。
そして、制度や社会の狭間にいるようなまさにニッチなところに焦点を当てていく生き方をしたいとも思っています。

長男にはいくつか父親として助言を伝えまして、あとはこのプロジェクトが終わる5月7日まで待ってほしいと伝えています。

#発達障害 #ニッチ #進路 #気づき #親

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