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遠征して行きたい! 【2023年10月】にスタートする 全国の気になる展覧会・アートイベント 30展

2023年10月にスタートする、全国の気になる展覧会情報を地域別に開催日順でまとめました。(現代アート系が多めです。)今月は、全国の展覧会 26展示+全国の芸術祭・アートイベント 4展示=計30展示について、概要をワンポイントでご紹介しています。

(見出し写真は、今年東京で開催された「テート美術館展」での《星くずの素粒子》/ オラファー・エリアソン。10月からは大阪に巡回します。)


全国の展覧会・アートイベント(地域別・開催開始日順)

▍北海道・東北

(北海道、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県)

【青森】奈良美智: The Beginning Place ここから (青森県立美術館)

会期 :2023年10月14日(土)-2024年2月25日(日)
URL:https://www.aomori-museum.jp/schedule/11901/
国際的に活躍する美術家・奈良美智の地元・青森県での展覧会であり、青森県立美術館では約10年ぶりの個展。初期作品から近作までを展示します。

【青森】松山智一展:雪月花のとき (弘前れんが倉庫美術館)

会期:2023年10月27日(金)~2024年3月17日(日)
URL:https://www.hirosaki-moca.jp/exhibitions/tomokazu-matsuyama/
ニューヨークを拠点に活躍する松山智一の個展。松山がコロナ禍を前後する時期に制作した近作と本展で初めて発表される新作を中心に、アーティストとしての進化と深化の過程を紹介。

▍関東

(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)

【東京】パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ (国立西洋美術館)

会期:2023年10月3日(火)~2024年1月28日(日)
URL:https://cubisme.exhn.jp/
パリのポンピドゥーセンターからキュビスムの重要作品が多数来日し、そのうち50点以上が日本初出品。主要作家約40人による絵画や彫刻を中心とした約140点を通して、20世紀美術の真の出発点となったキュビスムの豊かな展開とダイナミズムを紹介。

【東京】Syn:身体感覚の新たな地平 by Rhizomatiks x ELEVENPLAY (TOKYO NODE)

会期:2023年10月6日(金)〜11月12日(日)
URL:https://www.tokyonode.jp/sp/syn
TOKYO NODEのオープニング展で、ライゾマティクスとイレブンプレイによる新作。インスタレーションでもあり、ダンスパフォーマンスでもあり、また、体験者は観客でもあり、参加者でもあり、目撃者にもなる。

【東京】生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ (東京国立近代美術館)

会期:2023年10月6日(金)~2023年12月3日(日)
URL:https://www.munakata-shiko2023.jp/
版画家・棟⽅志功の大回顧展。掌サイズの絵葉書から、公共の建築空間の⼤壁画まで、「板画」の可能性を広げ、様々なメディアを通じて「世界のムナカタ」が社会現象になるまでの道程を辿る。

【東京】即興 ホンマタカシ (東京都写真美術館)

会期:2023年10月6日(金)~2024年1月21日(日)
URL:http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4540.html
第24回木村伊兵衛写真賞の受賞作家でもある写真家・ホンマタカシの個展。本展では、この10年あまりに制作された作品を中心に、写真・映像表現にラディカルな問いを投げかける作家の今に迫る。

【東京】MEET YOUR ART FESTIVAL 2023「Time to Change」(東京・天王洲運河一帯)

会期:2023 年10 月6 日(金)〜 9 日(月・祝)
URL:https://avex.jp/meetyourart/festival/
100名以上のアーティストが一堂に会すアートエキシビジョン/アートフェア、船上で行われるライブパフォーマンス/トークセッション、全国からクラフトやエシカルに根ざした良質なマルシェが集結するマーケットエリアなど、1日中アートとカルチャーを楽しめる4日間。

【埼玉】さいたま国際芸術祭 2023 (旧市民会館おおみや ほか)

会期:2023年10月7日(土)~2023年12月10日(日)
URL:https://artsaitama.jp/
さいたま市で開催される芸術祭。2023年のディレクターを務めるのは、現代アートチーム 目[mé]。メイン会場の内外やさいたま市内各所では、「SCAPER(スケーパー)」というプログラムが毎日続々と仕掛けられる。

【東京】コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより (パナソニック汐留美術館)

会期:2023年10月7日(土)~2023年12月17日(日)
URL:https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/23/231007/
「コスチュームジュエリー」の展開を包括的にご紹介する日本初の展覧会。国内随一のコレクションから選りすぐった400点あまりの作例を通じてご紹介するとともに、各デザイナーが素材の自由を獲得することで生み出した、それぞれの様式美を探る。

【神奈川】葉山館20周年記念 100年前の未来:移動するモダニズム 1920-1930 (神奈川県立近代美術館 葉山)

会期:2023年10月7日(土)~2024年1月28日(日)
URL:http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2023-the-future-100-years-ago
同館の開館20周年を記念し、「近代(モダン)」の文化が多様に展開した20世紀の20年代を再考。夭折画家・久米民十郎から、ドイツ新興美術、MAVOや三科など1923年の関東大震災とその復興を挟んで都会に展開した前衛諸派、シュルレアリスムの端緒から魯迅の木版画運動まで、大正から昭和へと移る100年前の世界が夢みた新しさの諸相を紹介。

【東京】石川真生 ―私に何ができるか― (東京オペラシティ アートギャラリー)

会期:2023年10月13日(金)~2023年12月24日(日)
URL:https://www.operacity.jp/ag/exh267/
沖縄を拠点としながら精力的な制作活動を続ける写真家・石川真生の個展。初期からの主要な作品を始め、とりわけ2014年から取り組んでいる「大琉球写真絵巻」の新作を中心に展示し、石川真生の実像に迫る。

【群馬】ニューホライズン 歴史から未来へ (アーツ前橋)

会期:2023年10月14日(土)~2024年2月12日(月)
URL:https://www.artsmaebashi.jp/?p=18770
アーツ前橋の開館10周年を記念した展覧会。美術館だけでなく、周辺の現代建築群や、再開発が待たれるアーケード街に、人工知能やAR(拡張現実)などテクノロジーを用いた作品、イマーシブな映像インスタレーション、次代を担う若手アーティストの滞在制作などを展開。
※出展作家:井田幸昌、岡田菜美、オラファー・エリアソン、川内理香子、木原共、五木田智央、蔡國強、ジェームズ・タレル、スプツニ子!、松山智一、WOWほか

【千葉】青木野枝 光の柱 (市原湖畔美術館)

会期:2023年10月14日(土)~2024年1月14日(日)
URL:https://lsm-ichihara.jp/exhibition/%E9%9D%92%E6%9C%A8%E9%87%8E%E6%9E%9D%E3%80%80%E5%85%89%E3%81%AE%E6%9F%B1/
鉄という素材に魅了され、素材本来の硬質感や重量感、さらには彫刻=塊という概念からも解放された作品を創り続けてきた青木野枝の個展。有機体のような鉄の作品たちが、美術館を包み込む里山の自然と呼応するような青木野枝の世界が現出する。

【埼玉】イン・ビトウィーン (埼玉県立近代美術館)

会期:2023年10月14日(土) ~ 2024年1月28日(日)
URL:https://pref.spec.ed.jp/momas/2023in-between
近年同館の収蔵作家となった早瀬龍江、ジョナス・メカス、林芳史に、ゲスト・アーティストとして潘逸舟加えた4名の作家に焦点を当て、作品や関連資料、関連作家の作品を交えながら紹介。

【東京】ゴッホと静物画―伝統から革新へ (SOMPO美術館)

会期:2023年10月17日(火)~2024年1月21日(日)
URL:https://gogh2023.exhn.jp/
17世紀オランダから20世紀初頭まで、ヨーロッパの静物画の流れの中にゴッホを位置づけ、ゴッホが先人達から何を学び、それをいかに自らの作品に反映させ、さらに次世代の画家たちにどのような影響をあたえたかを探る。

【東京】私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために (森美術館)

会期:2023年10月18日(水)~2024年3月31日(日)
URL:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/eco/
環境問題をはじめとする様々な課題について多様な視点で考えることを提案するのとともに、サステナブルな展覧会制作を通じて、現代アートやアーティストたちがどのように環境危機に関わり、また関わり得るのかについて思考を促し、美術館を対話が生まれる場とする。
※出展アーティスト:イアン・チェン、ピエール・ユイグ、アピチャッポン・ウィーラセタクン、桂 ゆき、工藤哲巳、中谷芙二子、岡本太郎 ほか

【東京】モネ 連作の情景 @上野の森美術館

会期:2023.10.20 (fri)〜2024.1.28 (sun)
URL:https://www.monet2023.jp/
展示作品すべてをモネの作品で構成した展覧会。国内外40館以上のクロード・モネ作品を厳選し、革新的表現「連作」を生み出した過程に迫る。

【千葉】科学と芸術の丘 2023 (戸定邸)

会期:2023年10月21日(土)~2023年10月22日(日)
URL:https://science-art-matsudo.net/
「科学、芸術、自然をつなぐ国際的で創造的な未来の都市」の実現を目指し、戸定の丘を中心とした、松戸市に広がる美しい自然の中で、世界最先端の研究機関、研究者、アーティストによる特別展覧会、トークイベント、ワークショップなどを展開。

【千葉】テオ・ヤンセン 展 (千葉県立美術館)

会期:2023年10月27日(金)~2024年1月21日(日)
URL:http://www.chiba-muse.or.jp/ART/
風を受けて動く「ストランド・ビースト」で知られるオランダ出身のアーティスト テオ・ヤンセンの個展。複数のビーストを、制作までのアイデアを示すスケッチや様々なパーツとともに展示。

【東京】和食 ~日本の自然、人々の知恵~ (国立科学博物館)

会期:2023年10月28日(土)~2024年2月25日(日)
URL:https://washoku2023.exhibit.jp/
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されて10年 。世界中でますます注目の高まる和食を、バラエティ豊かな標本や資料とともに、科学や歴史などの多角的な視点から紹介。

▍中部

(新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県)

【富山】キュンチョメ 「魂の色は青」 (黒部市美術館)

会期:2023年10月7日(土)~2023年12月17日(日)
URL:https://kurobe-city-art-museum.jp/2023/08/08/%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%b3%e3%83%81%e3%83%a7%e3%83%a1%e5%80%8b%e5%b1%95%e3%80%80%e9%ad%82%e3%81%ae%e8%89%b2%e3%81%af%e9%9d%92/
キュンチョメ(ホンマエリ、ナブチ)の個展。展示作品11点は全て新作で構成。また、海辺近くのカフェや、展覧会場の外にも作品が点在しており、美術館内だけでなく黒部の自然に触れながら作品と出会う展示。

【岐阜】IAMAS ARTIST FILE #09 〈方法主義芸術〉―規則・解釈・(反)身体 (岐阜県美術館)

会期:2023年10月11日(水)~2023年12月24日(日)
URL:https://kenbi.pref.gifu.lg.jp/events/iamas-af_09/
ゼロ年代初頭の芸術運動「方法主義」は、同時代芸術を批判し、厳密な規則による絵画・詩・音楽を発表した。本展では、IAMAS教員2名(三輪眞弘・松井茂)がメンバーとして参加した「方法主義」の軌跡を辿り、その活動を再考。

【愛知】帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築 (豊田市美術館)

会期:2023年10月21日(土)〜12月24日(日)
URL:https://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/frank_lloyd_wright/
アメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト。本展では近年の研究成果をふまえ、帝国ホテルを基軸に、多様な文化と交流し常に先駆的な活動を展開したライトの姿 を明らかにする。

▍近畿

(三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)

【京都】AMBIENT KYOTO 2023 (京都中央信用金庫 旧厚生センターほか)

会期:2023年10月6日(金)~2023年12月24日(日)
URL:https://ambientkyoto.com/
アンビエントをテーマにした視聴覚芸術の展覧会。坂本龍一 + 高谷史郎、Cornelius、Buffalo Daughter、山本精一による展覧会のほか、Terry Riley、Corneliusによるライヴ、朝吹真理子による朗読で構成される。

【滋賀】“みかた”の多い美術館展 さわる知る 読む聞くあそぶ はなしあう 『うーん』と悩む 自分でつくる! (滋賀県立美術館)

会期:2023年10月7日(土)~2023年11月19日(日)
URL:https://www.shigamuseum.jp/exhibitions/5700/
作品をみることや、美術館で過ごすことの可能性を広げることを、狙いとして、多様な方々とアイデアを出し合う中で生まれた、さわったり、はなしあったり、写真を撮ったり、などなど、ちょっとかわった8つの“みかた”によって構成される展覧会。

【京都】MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜 (京都市京セラ美術館)

会期:2023年10月20日-2024年1月8日
URL:https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20231020-20240108#tab_cont01
ヨーロッパ最大級のアーバン・アート作品を所蔵する美術館「MUCA」のコレクションを展示する巡回展。バンクシーによる日本初上陸の大型彫刻作品や、カウズの代表作も登場。
※出展アーティスト:バンクシー、カウズ、バリー・マッギー、オス・ジェメオス、インベーダー、シェパード・フェアリー、リチャード・ハンブルトン、JR、SWOON 、ヴィルズ

【大阪】テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ (大阪中之島美術館)

会期:2023年10月26日(木)~2024年1月14日(日)
URL:https://tate2023.exhn.jp/
英国を代表する国立美術館テートから「光」をテーマにした名品約120点を一堂に展示。うち、100点は日本初出品。
展示作家:ターナー、コンスタブル、草間彌生、リヒター、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン ほか

【大阪】Open Storage 2023-拡張する収蔵庫-持田敦子 拓く 2019-2023 (MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA))

会期:10月27日(金)~29(日)、11月3日(金・祝)~5日(日)
URL:https://mask.chishima-foundation.com/
約1,000㎡の工場・倉庫跡に、国際的に活躍する現代美術作家の大型作品を保管・展示するMASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)の一般公開。今回は、アーティスト・持田敦子による2019年からのプロジェクトの集大成となる。
参加アーティスト:持田敦子、宇治野宗輝、金氏徹平、久保田弘成、名和晃平、やなぎみわ、ヤノベケンジ

【兵庫】art resonance vol.01 時代の解凍  (芦屋市立美術博物館)

会期:2023年10月28日(土)~2024年2月4日(日)
URL:https://ashiya-museum.jp/exhibition/18007.html
関西を拠点に国内外で活動する、藤本由紀夫、髙橋耕平、野原万里絵、黒田大スケの4名が、同館のコレクションから注目する作家を選び、その作家像と併せて作品を様々な方法で読み解く。
出展作家:藤本由紀夫、山崎つる子、髙橋耕平、津高和一、野原万里絵、山田正亮、黒田大スケ、田中敦子、堀内正和、柳原義達、エミール=アントワーヌ・ブールデル

▍中国・四国

(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県)

【香川】須藤玲子 : NUNOの布づくり (丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)

会期:2023年10月8日(日)~2023年12月10日(日)
URL:https://www.mimoca.org/ja/exhibitions/2023/10/08/2799/
テキスタイルデザイナーの須藤玲子(茨城県出身、1953 –)と、須藤が率いる「NUNO」の活動を紹介。2019年に香港のミュージアムで企画、開催され、ヨーロッパを巡回後の待望の日本開催。

▍九州・沖縄

(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県)

【熊本】遠距離現在 Universal / Remote (熊本市現代美術館)

会期:   2023年10月7日(土)~2023年12月17日(日)
URL:https://www.camk.jp/exhibition/universalremote/
「Pan-の規模で拡大し続ける社会」、「リモート化する個人」を軸に、このような社会的条件が形成されてきた今世紀の社会の在り方に取り組んだ8名と1組の作品を紹介。
出品作家:井田大介 、徐冰(シュ・ビン) 、トレヴァー・パグレン 、ジョルジ・ガゴ・ガゴシツェ+ヒト・シュタイエル+ミロス・トラキロヴィチ 、地主麻衣子 、ティナ・エングホフ 、チャ・ジェミン 、エヴァン・ロス 、木浦奈津子

行きたい展覧会は見つかりましたか?
今月も素敵な作品と出会えますように。


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