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地域の活性化を目指す「つるさね農園」(日置市吹上町)

日置市吹上町で、有機農法を軸に自然環境の保全を目指した活動をされている「つるさね農園」さんにお会いしてきました。循環型の農業だけではなく地域のさまざまな活動をされています。

■プロフィール

名  前  鶴田 修市
事業所名  つるさね農園
住  所  日置市吹上町永吉13900
電話番号  080-5241-7980
●生年月日 S63.10.26       
●出生地  頴娃町
●主な学歴 頴娃中学校を卒業後に枕崎高校そして鹿児島大学の農学部を2012年卒業
●結婚   29歳で結婚

●農業をしようと思ったきっかけ

2008年鹿児島大学の農学部に入学。森林生態学を専攻し、大学3年のころに循環型の1次産業に興味を持ち始め、有機農業が自然環境にもたらすあらゆるメリットを感じていました。

2011年の東日本大震災の時に感じた自然の驚異や、食料に関する危機感を思い出すとともに、循環型の農業がいかに大切であるかを痛感させられました。

そこで自然環境保護に役立つ仕事が何かできないのかと自問自答を繰り返す中で、今拠点にしている吹上町の永吉で祖父母が有機栽培で米作りをしていた事がわかり、この恵まれた環境を利用して有機農法にこだわって野菜や米作りをしようと考えたのが最初です。

卒業後、北海道の農業法人に就職しそこでハーブや野菜の自然栽培について勉強をしました。鹿児島に帰ってきてから2年間霧島市福山町の農業法人に就職。
2015年に現在の吹上町永吉にて就農。

●就農したてのころ苦労したこと

栽培技術については、北海道や霧島で勉強をしてきてはいましたが、勉強してきた地域とは気候や土壌も違う環境の中でなかなか順調に育たず収量も芳しくありませんでした。

勉強をしていた頃の農作業は何人かで手分けして作業をこなしていましたが、いざ一人でとなると段取りから植え付け収穫まで全ての作業負担が自分自身にかかってきて、大変きつい思いをしました。

そしてシーズンごとに仕事にも慣れ、段々と要領がよくなりさほど負担にも感じなくなりました。

ただ、有機栽培についてはまだまだ解らないところが多くあり、現時点で全体を100としたら30位しか「うん、これだ!」になっていません。

残りの70はずっと先の事だと思います。

●今何をどれくらいの規模で作っているのか

現在は、米が全体の3割くらい。
祖父が作っていたお米は田植えから掛け干しまでが米作りであり、その風景も昔からあった懐かしい田園風景なので大事にしていきたいと考えています。

米については「美味しいね!」と評価いただいても慢心することなく、今以上の米を作る努力は惜しまないでいこうと思います。

 その他は多品目の野菜を生産しています。ニンニク(約1万6千株)やナス、ピーマン、白菜、キャベツ、玉ねぎ等など、多品目の生産にあたっています。

●今後の夢

今取り組んでいる「有機農法」は手段であって、目的は自然環境の保護です。

現在「オーガニック給食をすすめる会」のメンバーに入っていて、学校給食などに有機野菜を使うことで食と健康を見直すきっかけとなり、ひいてはそれが地球環境を守る「循環型農業」の広がりに繋がれば自分たちが住む地域環境がより良いものになり、それを魅力と感じる人たちが集まってくる。

 永吉が以前のように賑わい、子供がたくさんいる街にしたいですね!

 別な角度からは1次産業同士の横のつながりを広げて、循環型の1次産業を広めていきたいと考えています。例えば水産業との連携などができれば、海で採れたものが肥料になったり、陸で採れたものが魚等の餌になる等、そんな事も夢ではないと思います。

●地域の今後について思うこと

永吉地区の街全体を使ったイベントを企画したいと考えています。

川下り体験・収穫祭・地引網体験・地元食材を使った試食会等

 一人一人の力は小さいけれども地域を思う力が集まればきっと未来は開けてくると思っています。

その為には、行政や自治会(公民館)などみんな一緒に力を合わせて結集することが大事なことだと思います。

 是非、皆様のご協力をお願いいたします。

◆いちご農家さん

◆みかん農家さん


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