人生も半世紀以上過ぎると「もうダメだ。」と思うようなことがある。「今度こそ立ち直れない。」と。

そこに今度は別件で大きな問題が横からぶつかって来た。こちらは私のことではない。Kちゃんに襲いかかって来た何とも悔しい出来事だ。

「もう嫌だ。もうダメだ。もう、いいや。」

ところが、大きな問題で頭がいっぱいになっているところに、もう一個大きな問題が押し寄せると、「もうダメだ。」という思いが2倍になるのか？と思いきや、そうでもない。

若干開き直って多少楽になってしまう。「もう、いいや。」が「もう、いいかな。」とマイルドになる。変な話だけど。

ダメなものや我慢できないものは仕方ないじゃないか。最初から仕切り直そう。自分を変えよう。再出発しようとまで思えて来る。

そしてこんな時ほど大事なものが見えて来る。

何が大切なのか？誰が大事なのか？

ダメなものはダメ。

でも、良いものは良い。

進むほどに道が細長く、狭くなっていくような窮屈さを感じていたのだけど、たちまち四方八方に違う道が見えて来た。

結局のところ、追い詰めていたのは自分自身だったと知る。

上を向いて歩こう。前も足元も見るけどさ。