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障がいについての理解を広げる「あいサポート運動」

 富士見市で行われている「あいサポート運動」についてご紹介します。
 (カバー画像のイラストは、富士見市社会福祉協議会の公式キャラクター「うさみん」)

 あいサポート運動は、鳥取県で始まった「障がい」についての理解を社会に広げようという取り組みです。あいサポートの「あい」は、「愛」と「私(I)」を重ねた言葉です。富士見市では、社会福祉協議会が主体となって、「あいサポート研修」を行い、受講した市民を「あいサポーター」として認定し、「あいサポートバッジ」を配布しています。バッジをつけることで「私にはあなたを助ける準備があります」という意思を表し、助ける側がいつも誰かに小さな手助けをする気持ちを忘れないように、また困っている人が「助けて」と言いやすいように、そんな目的が込められているバッジです。

あいサポートバッジ(小さなピンバッジです)

 研修を受けた「あいサポーター」の中から、希望者は「あいサポートメッセンジャー」として活動することもできます。メッセンジャーは自身の日常生活における経験や、「あいサポート研修」で自身が学んだ内容をもとに、ボランティアとして参加者にお話をする役割を担っています。特に自身が障がいを抱えている「メッセンジャー」は、「当事者メッセンジャー」と呼ばれています。牧師自身も発達障がいの当事者として、メッセンジャーとしてお話をさせていただく機会があります。

 研修会は約2時間ほどの時間をかけて行われます。参加者は「あいサポートメッセンジャー」1名と「当事者メッセンジャー」2名で、一緒に学びます。メッセンジャーは研修ごとに変わるので、繰り返し研修を受けることで、様々な「障がい」について、その当事者のお話を聞くことができます。

 また、あいサポート運動は市内の小・中学校からの依頼に応じて、学生を対象にした研修も行っています。こうした取り組みを通じて、子どもたちや若い世代にも「障がい」についての理解を広げる機会を提供しています。

 障がいへの理解と支援を促進するあいサポート運動は、地域社会との連携が重要です。私たち教会も、この取り組みを支える一翼を担いたいと思っています。社会に生きる一人ひとり権利や尊厳が守られ、誰もが安心して生活できる環境を共に作り上げることが目指されています。

 ぜひ、あいサポート運動に興味を持っていただき、一緒に地域社会の一員として参加していただければ幸いです。


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