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『冷たい風に吹かれて』

冷たい風に吹かれて

抱いている想いまで

流されていくようで

少々足を止めてみる


想いは変わらずにいた


冷たい風は舐めるように

身と心の表面をすべって

流れていったにすぎない


汚いゴミのようなもの

洗っていったのだろう

中まで掻き乱すことなく

後ろへと流れていった


空と水面には輝きがあり

流されて残ったもの

映し出されているかのよう


清き想いは変わらずにいる


まだ歩けるって言っている




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