『恵を忘れない』
雨降りの日は物憂げに浸り
鳥たちの鳴き声を聞き
車のタイヤの水はじきの音も
遠くから聞こえてくる電車の音も
ぴしゃぴしゃと人人が外歩きをする音も
何もかもが自身の鼓動とリンクして鳴り響く
無駄なものはない
夏の間に渇き切った土に対する恵なのか
まだまだ流し切れていない溜まった涙なのか
一切残らずに手の平を空に向けて受けてみよう
歪んだ顔を真上に向けて洗い流してもらおう
その後には
舞った胤も土へ
根付き青々とした草も育ち
かさかさの肌も潤い
ぶつぶつとした吹き出物も消えてなくなり
恵って、呼ぶものになるだろう
雨が止むと共に、リンクが放たれ鼓動も静かになり
一人で歩き続ける勇気も湧き出てくるだろう
太陽が味方してくれるから
そう信じて
恵を大切に
忘れない
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