悪い夢でも見ているのだろうか

何度も繰り返される

指と指の間から漏れ出ていく

無色で音も無く匂いもしない

難なく抜け出たものたちは

キーボード上で勝手気ままに踊る

予想だにしない文字列が画面上に

夢なら早く覚めて欲しい

斜め上から見ている視線に戸惑い

勢いが止まらない文字と記号の羅列

黙って眺めているしか出来ない

ふと瞬きをした瞬間に動きが止まった

いくら読んでも意味不明な文字と記号

宇宙からのメッセージなのだろうか

一定の法則に基づく暗号なのだろうか

わからない全く解読できない

半ば興味本位で斜め上から読んでみた

◯イシ○ルと記してあった

指と指の間から漏れ出ていったもの

なんだったのだろうか

当然ながら

斜め上には誰もいない