『ハリー・ポッターと呪いの子』を観てきました

 先日『ハリー・ポッターと呪いの子』の舞台を観てきた。とにかくものすごくよかったのでどうにかして感動を書き起こしておきたい。言葉にならない箇所が多すぎるから、ずっとぐわあああと言っているだけかもしれないけれど、とにかくすごかった。 

 ネタバレには気をつけているけれど、わたしは前情報がないほうが楽しめる人間なので、同じタイプの人でこれから観にいくよ〜って人は絶対これを読まずに行ったほうがいいです。前情報あったほうがいいよって人は自己責任で読んでください。

 まず最寄り駅がやばい。劇場に入る前の前からハリー・ポッターの世界がそこかしこに散らばっていて、うんわああってなった。間違いのない現実世界が広がる中に喧嘩しないかたちで存在する魔法世界。めちゃくちゃいい。すごくいい。わくわくを掻き立てられる。

 劇場のロビーに入るとまた雰囲気が変わって、どんどん魔法世界の割合が増えていくみたいになって、ああ今から始まってるんだなって覚悟を決める。同じ会場にいる人のわくわくも伝わってくるような気がして、なんだろうね、あのそわそわしちゃう感じ。

 席につく。ステージ上も面白いし、壁も面白いし、いろんなところをきょろきょろしてしまう。どこ見ても楽しい。それで、開演前のアナウンスも面白い。ああいった、舞台上の向こうの世界とこちらの世界が繋がる瞬間がすごく好き。

 劇が始まると、え今なにが起きた?ってことがたくさん起きたし、どうしてそうなるの?ってこともたくさん起きた。いやもちろん何かの仕掛けがあって技術と力でなんとかしてるんだろうとは理解しているんだけど、どう考えてもあれは魔法だったと思う。魔法じゃなきゃ無理よ。すごい。あと本当にずっとバンバン魔法が起こっていたのでずっと楽しかった。

 2階席で観ていたのだけれど、なんなら2階でよかったかもと何回か思った。どの席行っても絶対楽しい。確信している。

 ひとりで複数役やられてる方がいらっしゃって、あとになって「え、同じだったんだ!!」となったので本当にすごい。めちゃくちゃすごい。どうしてあんなに違う人になれるんだろう。

 脚本が素晴らしくてキャストさんもすごいのはもちろんなんだけど、個人的にはセットチェンジがすごく刺さった。あんな一瞬でひゅーんって変わったり、あそこに置いてあったアレがこっちにきてアレに変わったり、そういう「見せる変身」みたいなものが本当にすごかった。もちろん、見せないようにしゅばって変わるのもあって、それもめちゃくちゃすごかった。本当に楽しい。

 ところどころ泣いた。ぐっとくる言葉がいろんな場面にあって、だけどたぶん、あの場所であの瞬間あの文脈で聞いたからこそ心を動かされたのだろうと思っている。今ここで書くと何か違う気がするので記憶の中にとどめておく。

 記憶を消してもう一度観たい。どうしよう既に記憶消したあとだったら。きっと同じように感動しているだろうけど。
 記憶を持ったまま再び観ても絶対楽しいし、たぶんキャストさんが変わればまたガラッと雰囲気が変わる気がしているので、このままもう一度観たい気持ちもある。
 あれか、また観て、記憶消して、3回目を観られたらいちばんいいのかも。誰かわたしにオブリビエイトしてくれ。

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