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どんな魔法や宝石よりも

「自由がほしい」

とジーニーが言っていた。

どんな魔法や宝石よりも、自由が欲しいのだと。


劇団四季の『アラジン』を観劇してきた。

そのなんと素晴らしいこと。

自分でも受け止めきれないくらいの胸の高鳴り・内なる熱の高まりが、涙となってどうしようもなくあふれるなどした。


「自分らしくありのままで、自由に生きる」

今年に入ってずいぶんと聴きなじみのあるフレーズなのは、わたしの好きなアーティストの新曲も似たテーマを歌っているからだ。

こういうのって重なるものだ。

きっと今の自分に必要な言葉だから、こうして何度も巡り会うのだろう。


みな誰しもが「囚われの身」で「自由」を求めている。

自分を囲むその壁を飛びこえるのに必要なのは、「覚悟」だ。

背のびして着かざった姿でなく、他力本願でウソを重ねたやり方でなく、「ありのままの自分」で立ち向かう「覚悟」。

やさしく、素直で、気高く、目の前の人を大事にする愛をもって、つよく生きる。

アラジンたちの、そんな生き様を見て、ひどく胸うたれた。


もう何年も何百年も当たり前にそこに居るかのようなキャラクターたち、
劇場の隅々まで空気をふるわせる歌声、
筋肉の躍動までが伝わってくるようなダンス、
驚くほどステージとシンクロする演奏、
うっとりするカラフルな衣装、
照明にキラキラ光る装飾、
繊細でドラマチックな舞台装置、
子どもが多くにぎやかな客席、
細やかな声がけをしてくれる劇場スタッフ、
そして展開を知ってるはずなのに全く新しいまま届いてくる物語。

圧倒的エンターテイメント。

観劇できて、ほんとうによかった。

すばらしい感動を、ありがとう!

また明日からも生き抜こうと思えました。



2024.03.10 劇団四季『アラジン』

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