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2021年を振り返り、《横書き》と《ネット向け》の文章表記 (エッセイ)

2021年を振り返り、個人的な《事情》から《作法》まで、noteに関連した記事を書かせていただこうと思います。

会社を退職後、頼まれ仕事(英語系、技術系、ライター系)を細々とこなしながら山歩きなどしていましたが、コロナ禍で身動きが取りにくくなり、原点のひとつである書き物を再開しようと思いました。
SNSはやめときなオヤジ、と警告していた長女から、これならいいかも、と薦められたのが《note》で、2月下旬から始めました。

基本は、
➀ 昔発表したけれど、マイナーであまり読まれていない創作
➁ 未発表・あるいは新たに書いた創作
➂ 発表済みだけれど、マイナーでほとんど知られていないエッセイ
➃ 新たに書いたエッセイ

の4点です。

当然のことながら、➀と➁の未発表部分は、文書ファイル中では縦書きです。
エッセイは、既発表モノ➂も、技術系の雑誌に出しているので、最初から横書きです。
➀➁をnote用にコピペしてみると、《違和感》があります。おそらく、ひとつは、《縦書き》の文章がそのまま《横書き》になったことについて。もうひとつは、その《横書き》の文章の多くが、PCではなく、スマホで読まれることについて。

初めは元の《縦書き文》をいじらず、そのまま横書きに変換してアップしたのですが、やがて、少しずつ修正するようになりました。

この《修正》については、当初は心理的抵抗感がありました。けれどやはり、購読料をいただいていなくとも《サービス業》ではあり、読んでいただくことが重要、従って、読者の読み易さを最優先すべき、と思ったわけです。

まず、《数字》を変えました。漢数字の多くをアラビア数字にしました(全てではありません)。特に、「一」や「二」「三」は上から下に読まれることを前提に存在しているような気配(気のせいか?) ── 横書きでは不自然に感じてしまいます。
「一人」「二人」などは、ひらがな「ひとり」「ふたり」に置き換えた場面もあります。

文字に関しては、当初は《ルビ》が打てなかったので読みにくい漢字はカナにしていましたが、《ルビ》打ち解禁で自由度が増しました

次に、話題が変わった時や時間的にずれがある時に入れる《空白行》を、若干増やしました。あくまでも、若干、ですが。入れるか入れないかのしきい値を少し移動させたわけです。人によっては、文ごとに空白行を入れる人もいますが、(ジジイだからかもしれませんが)読みにくいと感じます。

さらに、《改行》頻度自体も、若干増やしています。スマホなどの画面では、横幅が狭く、行数が多くなり過ぎて読みにくいのでは、と考えての対応です。こちらも絶対的な基準があるわけではないので、閾値(threshold)をずらしただけのことです。

それから、こちらも、again、若干、ではありますが、《読点》の出現頻度が少々増えています。また、長い文をふたつに分ける、ということもたまーに行いました。
このあたりは、純文学系の作者は《文体》が変わってしまうので抵抗があるでしょうね。止めた方が良さそうです。
私はエンタメ系ですので、あまり気にはなりません。《読み易さ》が命、と思っています。

最後にひとつ。
文章の中に、強調したい言葉を鍵カッコ(「──」)や引用カッコ(”──”)で括る場面がでてくるのですが、これが(気のせいかもしれませんが)縦書きに比べ、横書きの文の中では、会話に使うカッコとの区別がつきにくいように感じました。
そこで、縦書き時代はほとんどまったく使わなかった、二重山カッコ(《──》)を採用することにしました。
これは私の《個人的感覚》なので、あるいは読者は、
「《──》の方が読みにくいぜ!」
と思われているかもしれませんね。

おっと、もうひとつ。
これは主にエッセイですが、強調したい単語や文、あるいは文の一部は、太字(bold)を多用しています。
会社員時代には《報告書》を書くのが重要な仕事であり、特に、多忙な上司や顧客に、重要個所をひと目で理解してもらうため、太字(bold)や下線(underline)を多用していました。英語での報告書では、こうした表記がより重要になってきます。
従って、太字(bold)表記は自分にとってはかなり自然なのですが、読者によっては、《ウザい》と思われた方もいるでしょうね。


以上、あくまでも、エンタメ小説とエッセイにおける《横書き》変換のひとり芝居ですが、読者の方はどうお思いでしょうか

最後になりましたが、良いお年をお送りください。
来年も、どうかよろしくお願いします。

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