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山あいの温泉旅館では《飛騨牛A5》より《鮎のお刺身》(山で★深読み)

車で1時間あまりの、ロングホールがないため初級者向けのゴルフコースに、「永遠の初級者」は、たまに日帰りで出かけます。
でもそこは、スループレー(途中昼食をとりながらの休憩がない)が基本なので、ジジイはけっこう疲れ果てます。

先週、ブロック割が使える、という噂を聞き、数年前に泊まったことがある岐阜県美濃市の温泉旅館を予約しました。
ゴルフも温泉も、安くすいている平日に行けるのがジジイになった有難みデス。

なお、山好きにとって名古屋住まいのありがたさは、なんといっても伊勢・美濃・飛騨・信濃の山々や温泉にすぐ到着できるところです。東京や京阪神に住んでいては、これほどではないでしょう。

18ホールを終え、シャワーも浴びずに汗ぐっしょりで到着したのは、長良川から山の中に少し入ったところにある、女将さんがほぼひとりで切り盛りする《湯本館》。
最寄りの長良川鉄道駅は「湯の洞温泉口」です。

宿の前を清流が音を立てて流れています

この日(平日)のお客は3組。大人は女性4人男性2人、ということで、大きい方(カラン4つ)の湯は女性、小さい方(カラン2つ)が男性、となっていました(夕食後にチェンジしますが)。

今は、「美濃市宿泊応援企画」という割引もあり、ブロック割と重ねるとかなりおトクでした。

今日はドライバーがまっすぐ飛ばずOBが多かったな、などと反省をしつつ、体を洗い、湯に身体を沈めます。露天風呂はありませんが、内湯はほぼ貸し切り状態です。

飛騨の国(↓)・下呂温泉はヌルヌルっとした肌ざわりなのですが、

湯の洞温泉はこれと真逆で、なんだか肌と湯の相互作用がとてもサラっとしていました。

風呂上がりに一番搾り瓶ビールを吞みながら、夕食を待ちます。noteを眺め、いただいたコメントに返事を書きます。
自宅ではPCなので、スマホで文字を打つのがちょっと……。

夕食は、以前はお座敷だった部屋にテーブルと椅子が入っています。コロナ対策のようです。

夕食初期配置

夕食の初期配置で目を惹くのは、飛騨牛以上に《鮎のお刺身》でしょう。

色っぽく横たわる鮎のお刺身

これはフレッシュで美味しかったですね。初めてではないけれど、相当久しぶりに味わいました。

食事をしながら、まずビール、そして、美濃の酒「百春ひゃくしゅん」をいただく。

次はどんこ椎茸焼きです。

どんこ椎茸

よく塩バター焼きなど紹介されていますが、ここは、単に七輪で焙って生姜醤油で食べます。

お客が多い時は、熱で部屋の火災報知器が鳴り出すとか

焙り椎茸を食べ終わった頃に、鮎の塩焼きがやってきましたよ。

炭火で焙りながらの鮎、お刺身に続き、再び登場!

この鮎は、刺身に使う生きたものをそのまま使うため、頭から内臓から全て食べられるとのこと ── しかし、頭骨はちょっと硬かった。

最後に飛騨牛の陶板焼きですが、……正直、私は霜降りの和牛は脂っぽくて苦手です(いずれ、「父を語れば」にも書きますが)。
女将が「飛騨牛A5」の証明書まで掲げて紹介してくれましたが、……実はマグロと同じく、柔らかい赤身の方が好きですね。
コスト的に「飛騨牛3切れ(旅館で切っているとのことで、けっこう肉厚)」と「鮎のお刺身」と同じくらいなら、断然、後者の方がいいです!

なお、美濃市街は、

うだつの上がる街並み

で知られています。
翌日、行ってみました。

前日に旅館で飲んだ「百春」で知られる小坂酒造場の《うだつ》

《うだつ》とは、主に類焼防止を目的に、隣家との境部分の屋根に設けられた防火壁です。

うだつを上げるためにはそれなりの出費が必要だったことから、これが上がっている家は比較的裕福な家に限られていた。これが「生活水準が向上しない」「出世できない」「状態が今ひとつ良くない」「見栄えがしない」という意味の慣用句「うだつが上がらない」の語源のひとつと考えられている。

「うだつ」Wikipedia

── うだつが上がらない人生だったかもしれないが、酒が飲めれば幸せだ、死んでしまえば皆同じ。

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