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「ブギウギ」で熱く④出勤前に泣いた

今週の、特に金曜の『ブギウギ』は辛い回だった。

生まれくる命と、消えゆく命と。

それが親子となれば、運命はなんと残酷なことか。

でもそこはドラマなので、悲しいことを悲しめるのがいい。

スズ子が愛助と出会ったあたりで登場した、山下を演じる近藤芳正さん。
今まで見たことのある役どころは、どこか小狡かったり、ダメな役が多かったように記憶している。
今回も何かしでかすのかと思っていたら、爺…。

子どもを産んだのも束の間、愛する夫の死を知って、自分も死んでしまいたいというスズ子。

その姿に「悲しいのは福来さんだけやない!」と言う爺、心揺さぶられっぱなしだった。

「ボンの分まで生きなあかんのです」

人生で味わう幸せと悲しみの全てを同時に受け入れるなんて、スズ子には酷なことだ。

そこに爺の言葉が一筋の光のように、一緒にいるからと、生きる力を与えてくれる。

爺、ありがとう!
近藤芳正さん、本当によかった。

最後に、愛助が我が子を抱いてスズ子と縁側に座っているシーンは、ドラマだからこそのプレゼントで、また泣けた。

ところで先週末、風邪をこじらせた義母が入院した。

さらに一昨日は急変の可能性もあると聞き、慌てて病院に走った。

酸素マスクをした義母に、「今日はK(息子)の誕生日だよ」「もうすぐIちゃん(息子の妻)の赤ちゃん生まれるよ」と、夫と交互に声をかけた。

義母の言うことはほとんど聞き取れなかったけれど、かすかに「おめでとう」だけは聞き取れた。

帰ろうとして再び声をかけると、義母の目尻に一筋の涙が見えた。

帰りの車内は、夫と会話のないままだった。

そして昨日もまた、早退した夫と病院に行った。

元気を取り戻し、酸素マスクの取れた義母は、
「持ってきた梅干しを、看護師に取り上げられた」
「こんな管は外して、今から家まで連れてってくれ」
「向かいの患者がやかましい」

義母はすっかり元気になっていた。
まだまだ予断は許さないが、今度は看護師さんを困らせるのではと別の心配が出てきた。

ドラマの話から脱線してしまったけれど、人の生死というのは、神のみぞ知るのだろう。

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