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【長編詩】新しい世界へ向けて

懐中時計を取り出した君
「出発までは あと1時間よ」

頷く僕と
始発の電車

ここが出発点
はじまりの地点


電車に乗る前に
最後の準備

ホームの君と最後の言葉
「この先は新しい世界だね」

頷く君と
始発の電車


「新しい世界で 友達はできるかな」
不安な僕に ほほえむ君

「きっと大丈夫 あなたなら」
最後の握手を 君と交わす

発車のベルが
ホームに響く

「さよなら 一番好きだった」
「ありがとう さようなら」


電車は走る
新しい世界に向かって

電車は走る
君との世界を抜けて

電車は走る
新しい未来へと

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