見出し画像

子どもができてからの義理実家との距離感

義理の実家では、帰省するたびに持ちきれないほどの食べ物をどこどこのお土産だ、これは美味しかったからなどの理由で持たせてくれる。食べることには困ってないし、帰り道が重たいだけなのに何でこんなにくれるのだろう。ありがたい気持ちよりも持って帰る身にもなって欲しいと、うらめしく思う気持ちの方が大きかった。

些細な例だけれど、夫の両親、義理実家とは色々な点で考え方や価値観に違いがある。だから、お正月やお盆休みには帰省し母の日や父の日には贈り物を送るけれど、お互いに干渉しない適度な距離を置くようにしてきた。

でも、子どもが産まれると今までの距離感が崩れる。好むと好まざると義理の両親から近づいてきて、距離が縮まる感覚だ。それまで滅多にかかってこなかった電話の回数が増えて、孫の誕生や孫関連のイベントを理由に顔を合わせる機会も増える。孫ができた喜びの現れなのだろうけれど、その近さに戸惑い、焦る。

次男を妊娠中のある日、フジテレビのドラマ「Silent」を見ていた。主人公の母が久しぶりに帰省した主人公に持って帰れないほどの荷物を渡して、言いたいことはたくさんあるけれど、言葉にできない想いをたくさんの荷物に託している、というようなことを言う。

その言葉にハッとした。親が子どもに渡す持ちきれない量の荷物は、親が子を思う気持ちの大きさなのだと。言葉にならない想いが詰まっていると思うと、意図的に距離を置いてきたことに罪悪感をおぼえた。

とはいえ、義理実家との距離が一気に縮まることはないし、どのぐらいの距離感を保っていけばいいのか、いまだによくわからない。

息子たちには、私と義理の両親の関係に影響されることなく、祖父母と良好な関係を築いて、たくさん可愛がってもらって、よい思い出を作って欲しいと思う。義理の両親は世界で4人しかいない血のつながったおじいちゃん、おばあちゃんのうちの2人なのだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?