読書日記73「下町ロケット」ー池井戸潤
ブームに乗り遅れてからなんとなく読まずにいたが、Amazonがあまりにも熱心におすすめしてくるので、ついに読むことにした。
知財を巡る裁判の話が始まりで意外だった。飲料メーカーの知財部を舞台とする「それってパクリじゃないですか」を読んでいたので、より楽しめた。この本は知財に関するよりリアルに近いと思われるシーンがあり、面白かった。
印象に残ったのは帝国重工の社員の傲慢な態度だ。入社した時に「社名にぶら下がって仕事をするのではなく、自分が商品だという気持ちで仕事をしなさい。」と言われた。当時は社名にぶら下がるということのイメージがあまりわかなかったが、こういうことなのかと気づき、反面教師にしようと思った。
自分はリアルな描写が強い物語ほど読んでいて仕事をしているような気持ちになってしまい、読むのが遅くなりがちなのだが、この本は夢中で読み進めた。次の巻を読むのが楽しみだ。
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