読書日記126「モネのあしあと」-原田マハ

小説だと思って手に取ったらモネに関する解説書(?)のような本だった。

モネが見た風景、当時の芸術家たちの考え方など、幅広い範囲に解説が及んでいて面白かった。

また、著者が物語を書くときのプロセスが少し紹介されていた。以前からフィクションなのにノンフィクションを読んでいるような気持ちになり、かつ史実ではなくても納得するような著者の作品がどのように生み出されるのか興味があったのでその一部を知ることができて嬉しかった。

印象的に残った部分は日本と西洋の自然に対する考え方の違いだ。自然1つ1つに神が宿っていると考える日本に対し、自然を神が創り出したものと考える西洋。こういった考え方の違いが美術に対する捉え方に違いをもたらすという考えは新しい学びだった。

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