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Rちゃんが泣いた話〜保育士の存在〜

こんにちは。
ポンコツ母さんは元保育士です。

紅葉が始まっているところも増えてきて、
子どもたちも、赤や黄色の葉っぱに
「キレ〜イ」と興奮気味な様子を見せるように
なってきました。

今日も音声での配信もしていますので、
両手は塞がっているけど、耳は空いてるよ
って方は、ぜひ利用してくださいね!

今日は、3歳児の担任をさせていただいていた時の
お話をさせていただきます。

当時、担任をさせていただいていたRちゃん。
乳児クラスの時も担任をさせていただいて
いたので、
私との関係性もできていて、
保育園でもベテランさんでした😊

Rちゃんは、ちょっと体が大きめで、
給食をかなりおかわりする子でした。

3歳児となり、また担任をさせていただいて
いた頃、
ご両親の関係があまり良くない状態となって
いました。

元々、やんちゃな感じもありましたが、
ご両親の状態がそのようになってからは、
やんちゃというより、荒れているという感じが
見られるようになりました。


給食のおかわりについても、
どうも、お家でご飯をしっかりと食べて
いなかったようで、
その為にとてもお腹が空いて、おかわりを
たくさんしていたようです。


ご両親の状態を聞いていた私は、少しでも、
落ち着かない気持ちを受け入れたり、
保育園で過ごす間の “心の拠り所” になれたら
良いなという気持ちで、
Rちゃんの荒れた行動に対しても、
丁寧に丁寧に対応するようにしていました。

Rちゃんにも、私の思いが届いていたようで、
恥ずかしがり屋で、
素直に思いを出せないながらも、
頼りにしてくれている感じは
伝わってきていました。
(毎回、上手く表現できないのですが、
保育園の中で、この人は僕のこと分かってくれて
いるっていうような感じかな💦)

ただ、その荒れた行動は、さらに増えてきていて、
周りの子とのトラブルが、とても多くなって
いきました。

そのような時、いつものように、
Rちゃんの行動について、まずは受け止めて、
落ち着いた環境を作ってから、
危険な行為など、伝えるべきことは伝える
という事もしていたのですが、

かなりその行動が続いたその時だけは、
一度落ち着いてから、
「先生、とっても悲しいな。」
という伝え方をしてみました。

荒れた行動そのものについて伝えることは、
それまでにもしていたので、
特にその時は、そこを指摘するのは
違うなと思いました。

家庭内でのトラブルが、
Rちゃんの落ち着かない情緒不安定な状態に
影響していると感じていたので、
『大丈夫だよ』
と受け止めてあげたい気持ちと、

その行動を止められるように、色々と考えた
結果、
「先生、とっても悲しいな」
という伝え方になりました。

そして、それを聞いたRちゃん、
とてもショックだったのか、
我慢していたものが溢れ出してしまったのか、
ブワッとたくさんの涙を流してしまいました。

Rちゃんにとって、
保育園の中では、“心の拠り所” となっていた
私が、
『悲しい』と伝えることは、

唯一、頼っていい人を悲しませてしまった、とか
味方がいなくなってしまう、とか
受け入れてもらえなかった、とか

Rちゃんにマイナスな感情を与えてしまい、
Rちゃんをとても傷付けてしまったんじゃないか。

と、今、思い出しても、良い対応であったのか
気になってしまいます。

でも、
涙を流したRちゃんを落ち着くまで抱きしめて、
『味方だよ。甘えて良いよ。大丈夫だよ。』
ということを感じて、安心して欲しいなと
思っていました。

当時、3歳の子が、一生懸命に強がって、
ザワザワする心を、荒れた行動という形で
表に出して、解消しようとしていたのかなと
思いますが、

やっぱり、
“不安を取り除いて安心させてくれる存在” が
とても必要だったんだなと思いました。


その後、ご両親は別々の道を選び、
Rちゃんも、ご両親の争いを目の前で見ることが
無くなった頃から、
その荒れた行動も落ち着いていきました。

そして、お父さんと生活をすることになった
Rちゃんですが、
そのお父さん、毎日とても頑張って
食事を作ったりして子育てをされていたので、

保育園で、すっごくおかわりをしていた給食も、
おかわりをしない日まで出てきて、
心も体も落ち着く事ができたんだなと
感じました。

その後、小学生、中学生となって、
どんな風に成長していったのかは分からない
のですが、
荒れた行動では無く、やんちゃなRちゃんで、
自分の思いを素直に出せていたら良いなと、
当時を思い出しながら、感じました。

今日のお話では、
お子さんは、近くにいる親御さんの影響を
大きく受けるということをお伝えしようと
言うよりは、

保育士の役割が、本当に大きくて大切だと
言うことをお伝えしようと思いました。

もちろん、保育士でなくても、近くにいる
大人が、誰か一人でも、
『心の拠り所』
となれたら、
少しでも、一瞬でも、心が救われるんじゃないか、

心が育つ上で、そんな人がいるということは
とても大切なんじゃないか、
と思います。

その上で、やっぱり保育士は、
“1日の大半を一緒に過ごさせてもらう” ので、
本当に、大切で貴重な仕事なんだなと
思います。

私は、本当に、貴重な経験をさせて
もらったんだな、と思います。

Rちゃん、元気にしてるかな😊

今、私は、事情があったりして、
保育園で働く事はできないけど、

やっぱり、子どもと関わるという、
この貴重なお仕事。

形は違っても、私の経験が役に立てればと
思って、動いていきたいな、
と思いました。

ということで、
今日はここまでとしたいと思います。

最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました🍀





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