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自分が社長みたいな立場だったらどうするか考えてみると、見方が変わってくることもある。

適応障害で休職中の保育士です。
思ったことを書いています。

保育園で働いている時に、園長先生が何かの会議で職員に向けてこう言っていたことがあります。
「自分が園長だったら、という視点で考えてどんどんアイディアを出してほしい」
この言葉を聞いたのは7年ほど前ですが、
私はそれからこの言葉を意識して考える時があります。
すると、視野が広がって園全体のことが少しずつ見えるようになってくる。
どんどん新しいアイディアや改善した方が良いことが見えてくる。
この言葉を職員に伝えてくれた園長先生は素晴らしいと思いました。
だって、もし自分が園長だったら、下っ端が偉そうに色々と提案してきたら嫌じゃないですか。

しかし、実際そのように考えて案を出しても、
なかなか受け入れられないことが多かったです。
私は実際に園長をしているわけではないので、きっと園長にならないと理解できないことがあるのでしょう。

現状維持をしたいと思うのが人間の真理。
ということも学びました。

人は変わらない。


あの会議で園長先生が話した言葉を、今でも覚えている人はいないかもしれません。
園長先生も、自分で伝えたことを忘れていると思います。
でも、あの言葉で私は考え方が少し広がって、仕事について考えるのが楽しくなって、反対に全く前に進まないことに対してイライラするようにもなりました。

自分が園長だったら、なんて思考を知らずに働いていたら、
むしろ幸せだったのかもしれません。
新しいことを学びたいという思いもなく淡々と仕事をしていれば、
何も変わらない職場にイライラすることもなかったのかもしれません。

知識って、あればあるほど良いものじゃないと思います。
色々なことを学んで、色々な世界を知れば知るほど、
自分のいる場所に対する不満に気づいてしまう。
知っていながら行動できない自分に幻滅してしまう。

知らない方が幸せなこともあるんだなぁ。

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