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就職・転職活動|鶏口か牛後か?

初めての就職からその後続く転職時で常に頭にあったのが、

「鶏口となれども牛後となることなかれ」

でした。

50歳で起業独立し、一国一城の主になりましたが、規模の大小関係なく責任が全て直接肩に乗り掛かってきます。組織におんぶに抱っこされてついて行くだけで許されるのであれば、尻尾の方が気楽です。

鶏口になるには「責任」を取る覚悟があるか?

前回でも触れましたが、この言葉が核心をついています。

武田双雲揮毫

俳優 高倉 健の言葉を借りると

「何をやったかではなく、
  何のために
 それをやったかが大切」

責任と達成感が比例するのは、「何のため?誰のため?」というエゴから離れたところに本当の幸せを見出した時に起こるのではないでしょうか?

大きな組織だとそれが出来ないという訳ではありません。但し、日和見主義に陥らず、自分の考えを突き通していける強い意志は不可欠です。逆に組織のトップに上り詰めたときの鶏口の重圧は計り知れないものになります。

鶏口にはいつも不安がつきまといます。
自分がそうでした。今でもそうです。
でも不安は自分の心が創り出すものです。
そうトップという立場は、ある意味で孤独です。

鶏口は決断をしなくてはなりませんが、日本に戻ってきてやはり感じるのが、同圧(peer pressure)というか周囲をあまりにも気にする。そして、決断の引き金があまりに

情緒的

であること。

つまり、
好きか嫌いか。
とか
周囲がどういう風に思っているか?

いやいや・・・自分の個人的感情は横に置いて、社会やチームにとってのベストは何か?という視点の決断と実行をする強い意志が不可欠になります。

「何をやったかではなく、
  何のために
 それをやったかが大切」

高倉健

そのあとは、笑う門には福来るで口角をあげて、周囲に不用意なプレッシャーを与えないことも鶏口たる立場には求められることです。

鶏口と牛後のどちらが良いかは、その人の価値観、気質、資質にも関係してきます。例え、牛後の動きであっても、「一寸の虫にも五分の魂」という言葉にもあるようにこの境界線以上は譲れないという意地をもって対処することは必要だと思います。

#ビジネス #転職 #キャリア

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