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心を壊して元気になって分かったこと

写真はどこかの水族館で撮ったくらげの写真です。
くらげといえば、GARNET CROWの「君という光」が印象的です。
自身の気持ちをクラゲ(海の月)と表しながら、好きな人と一緒に流れながらも共に寄り添いたいという現実を願っている素敵な歌です。
名探偵コナンのエンディングにも使われているので、聞きなじみがある人はあるかもしれません。

さて、先ほどの挫折の記事でも述べましたが「心が壊れる」経験について、私自身がお話しできることがないかなとまとめてみます。

①心が壊れた原因・状態
②心が壊れて1年以内の状態
③心が壊れて2年~現在に至るまで
④心が壊れない働き方を伝える

まず、「心が壊れる」と言っていますが、うつや精神病に正式な診断をもらっていません。そのため、「燃え尽き症候群・ストレスが大きすぎる」程度から始まったものです。

①心が壊れた原因・状態
入社して6か月後に初期症状が出ています。
原因は大きく「休日出社・1日数時間以上残業による体力の消耗」「顧客の信頼喪失・営業成績の不振による仕事のストレス」「新天地によるストレス解消の方法見つからず」だと当時を振り返ります。
一番しんどいのは2つ目の「顧客の信頼喪失」で、この人に相談をしても安心できない、営業感が強くて信頼できないというご意見をいただきました。顧客のために働きたい気持ちと、上手くいっていない現実とのズレが一番ストレスでした。
それが重なりに重なった結果、症状として「まったく体が動かない(金縛りにあう)」「立ち眩み・めまいがする。寝ていたら意識がもうろうとする」「直接的原因なしに涙が出てくる」「食欲はあるが吐き気もある」「呼吸が荒い」がありました。

まずは、とある日の朝に「まったく体が動かない」現象に出会いました。その状態から体を動かそうとすると涙が止まらなかったり呼吸が荒くなったりしました。これはまずいと思って、上司に電話をしようとしたときには出社時間を10分以上過ぎており、上司から連絡が来ました。

上司「どうしたの?」
自分「体が動かないです」
上司「今も?」
自分「はい」
上司「どうして?持病?」
自分「いや、初めてです。理由はわかりません。疲れかもです」
上司「今日は休もうか」
自分「はい、申し訳ございません」

ちなみにこのやり取りをしながら、「聞き取れずに聞きかえす」「返答に数分かかる」があり、5分ほどかかりました。
この日から、欠勤や遅刻が増えたり、出社してもでくのぼうという状態が始まりました。そして、営業できないと判断されて一番やりたかった仕事もできなくなりました。

②心が壊れて1年以内の状態
心が壊れて1か月以内に、エリアの最も役職が高い人と面談をしました。
「なぜこのような症状がでているのか?」「この半年どのように働いていたか?」「出身地に帰りたいか?(異動希望を出したいか)」などです。
この時の状態を思い出すならば「本当に頭が真っ白で何も答えられない。」です。偉い人と話す緊張感ではなく、「何も考える容量が残っていない」です。だんだんと面談している偉い人も、うまく報告できない自分自身にイライラし始めていました。その時は(この人には分からないんだろうな)と心を閉ざして、最終的には出身地に帰りたいことだけを伝えて終話しました。

10月後半に体調不良、1か月後の12月に出身の地に帰るように異動となり、少しずつメンタルリセットができるような環境を整えてもらいました。
出身地に戻って、顧客との信頼を重ねるための既存営業に特化させてもらい、数字目標の追いかけ・嫌な電話営業・クレーム対応はすべて、出身地に帰った時についた上司Ⅲにお願いして業務を進めました。

心機一転ではありましたが、ここでも「まったく体が動かない」「直接的原因なしに涙が出てくる」「呼吸が荒い」の3点は定期的に出てきました。そのたびに上司に迷惑をかけながら、上司は冷静に「OK!○○するわ!」と返してくれるのがすごくありがたかったです。
仕事も少しずつできることが増えて、最終的には一人で現場を回したり、依頼される業務が増えることとなりながら、復活させました。

③心が壊れて1年~現在に至るまで
この時期も「(ある一定量の容量をこえると)まったく体が動かない」のみになり、ストレス自体をだいぶ減らしながら仕事を進めました。嫌な仕事は上司に丸投げ精神です!また、心が壊れて出身地にもどることとなり、友達や知り合いに色々話す場面も増えました。「へらへらと話しているけど重たい話だよ?」とか「その会社に居続けて本当に大丈夫なの?」とか出てくるようになりました。以下が友達によく伝えている内容です。
・体調を崩した根本は自分自身の理想が高く、現実逃避気味だったから
・体調を崩してもそれを許して休ませてくれる上司の理解があるから
・そのうえで、自身の実績や人となりを評価してくれるから

現に転職活動を検討し求人や面接をしました。
しかし今の会社以上に「自分にとってありがたい」会社はないので、プライベートの過ごし方や副業や長期の投資などで貯金を増やそうという考え方ができてきました。

現在は役職が上がりながらも絶賛スランプ中ですが、それを打破するための自己研鑽を積み重ねています。

④心が壊れない働き方を伝える
最近は中途社員の業務研修と新入社員のメンターを担う場面が増えています。良くも悪くも「やりがいがある」業種なので、研修時は以下を伝えています。

「あなたの人生はあなたの人生。仕事があっても休みを取ること」
→仕事の不安点がある場合は、出社している社員に連絡を取ったうえで休む
「心を壊す一番の原因は『理想と現実のギャップ』」
→現実を修正するのはいたく時間がかかるので、理想をどうにかするほうが早い。
 理想を変えるのではなく、その中間地点の設定をより明確にするといい
 それを一緒に設定してほしい場合は連絡、自身でやりたい場合は報告

このような意図も含めて、少しずつ自身の仕事の仕方もわかってきた気がします。まだ20代も長いので、心と向き合いながら納得できる仕事を進めていきます。

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