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「こだわり」は「とらわれ」を生む?

「こだわり」をもつことは良い面と悪い面があると考えます。

それぞれの「こだわり」


教師はそれぞれに「こだわり」をもって日々子どもと向き合っています。これまでの経験や、得意分野や、ライフスタイルなどから、それぞれが価値観を持っています。
これが、教師の「これだけはゆずれない」という「こだわり」となります。

「こだわり」のよさ

教師がそれぞれ「こだわり」をもって教育を進めることで、その教師にしかできない教育的効果が期待されるでしょう。

子どもは教師の「こだわり」によって能力を伸ばすことができたり、他ではできない体験ができたり、場合によっては救われたりすることもあるでしょう。

教師としての個性は、「こだわり」に表れます。「こだわり」を持つことは人間にしかできません。機械やAIにはない人間らしさです。学校で子どもと向き合う教師は、この「こだわり」を大切にしていきたいものです。

「こだわり」のわるさ

しかし、一方で、「こだわり」がマイナスの結果を生むかもしれません。

数値的な学力向上にこだわる教師は、子どもの内面に目を向けないかもしれません。

子どもの自主性を重んじる教師は、子どもに過度に甘くなるかもしれません。

ひとつのことにこだわるということは、それ以外の考えを知らず知らずのうちに排除することにつながります。

「こだわる」ことで、その考えにずっととらわれてしまう危険性があるのではないでしょうか。

私自身の「こだわり」は何か


教師として私が今もつ「こだわり」が

ゆるふわ」です。

私は教師がもつ権威的な雰囲気を嫌います。
教育は目に見えないものです。
そこにきっちりした正解を求めることに疑問を感じています。

それは結局、子どもも教師も苦しめるものだと考えています。

曖昧さを許容する。

これが私の「こだわり」です。

そして、私もこの「ゆるふわ」の教育にとらわれているのかもしれません。

アンラーン

・アンラーンとは、これまでに身についていた思考のクセを取り除くこと
・考えの固定化は、ある場面ではそれが最適解だが、
 別の文脈では通用しなくなる
・思考のクセに気づく→以前の柔軟な状態に戻る→思考を組み立て直す
 →より最適に

サッカーのキーパーのように、
常にニュートラルのポジションに戻る。

こだわってもよいが、とらわれる前に捨てる

この考え方をいつでも忘れないようにしたいです。

「こだわる」ことで、自分自身は成長していきます。
しかし、それにとらわれ、マイナス面に影響することもあるでしょう。
そんなときはさっさと「こだわり」を捨てる。
そして次の「こだわり」を見つける。

私もいずれ、「ゆるふわ」の次の「こだわり」が見つかるかもしれません。



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