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実はちょっとしんどい11月

毎年毎年、11月頃は不調。
今年も、なんとか乗り切って過ごしている。
なんかしんどいな。と気づいてから、何が原因なのか考えた時「グリーフケア」をしっかりと受けてなかったからかも知れない。と気づいた。

グリーフ(悲嘆)ケアとは家族などの近親者との死別・別離をはじめとして、さまざまな愛情や依存の対象を喪失した際に生じる反応のこと

11月は父の命日がある。
3、4歳の時に両親が離婚して以来会うこともできず、写真も1枚もなく、19歳の春に会いに行った。すぐに妹も連れて会ったけれどその年の11月に46歳で亡くなってしまった。

当時看護専門学校に通っていた私は実習中で、1週間休みをもらい父が再婚していた家にお世話になってお葬式などに参加した。
その後実習を休んだ分、放課後から夜にかけて実習の補習を受けていたのだけれど、あの時人のケアをしている場合じゃなかったな。と今になって思う。しかも、父と同じく肝臓の病気の方でターミナル(終末期)の方を担当していたので、よくやっていたよ私。
でも、もっと自分の心のケアをしなくてはいけなかったよって強く思う。

虚しさ、悲しさ、寂しさ、後悔、もっと話したかった。というような感情をそこに置いたままになっているような、何とも言えない感覚になる時がある。亡くなったという事を受け入れてないわけではないし、もう31年も経ってはいるけれど、年数が経てばその感情が薄れるとは限らないなと実感している。

ただ、自分の事がようやくわかってきてからは、いろいろと自分なりに工夫していたのだけれど、今年は、自分のお店で扱っているこの本の言葉に出会って、少し楽になっている。

『翻訳できない世界のことば』/エラ・フランシス・サンダーズ

SAUDADE(サウダージ)

心の中に
なんとなく
ずっと持ち続けている、
存在しないものへの渇望や、
または、愛し失った人やものへの郷愁

先ほど書いた、何とも言えない感覚は、まさにサウダージだ!
ブラジルでは毎年1月にsaudadeの日があるとも書いてある。
それなら、私は毎年11月をsaudadeの月にしようかと思えた。


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