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おきのえらぶ島滞在記no.1 -島の地底探検へ-大邪洞

沖永良部島は、海の底にあるサンゴ礁が隆起してできた島です。島内には、洞窟が約200カ所あるといわれています。その貴重さから、これまで全国各地から探検部の大学生が研究にやってくるほど。

この洞窟探検を、洞窟初心者でも体験できるアクティビティがあります。ケイビング、(洞窟=Cave+ing)といいます。

日本ではまだあまりメジャーではありませんが、海外では洞窟保護の観点からも有名なのだとか。

私は、島の洞窟のなかでも初心者向けだという「大蛇洞」のケイビングを体験してきました。ウエットスーツ、つなぎ、ヘルメット、その他本格的装備を身に着けて、約2時間の探検へ。

↓つなぎの下にウエットスーツを着ます。水にぬれても寒くありません。

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1. 入り口は、畑?!


沖永良部島で一番大きなホテル、フローラルホテル横のフローラル館にケイビングガイド連盟の事務所はあります。そこから車で揺られること約10分。「ここです」と到着した場所は…畑に囲まれた道路でした!(場所は秘密、というか忘れました!)

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しかも、「Cave(ケイヴ)」への入り口は、なんと、水路

本当に洞窟があるのか半信半疑で水路を進むと、草木に隠れて見えなかった場所に、ぽっかりと洞窟の口が開いていました。

2.水と泥の中、進む

洞窟からは地下水が流れだしています。進むにつれ、上半身まで体は水につかります。初めは冷たかったです!でも、進みます!

途中、足が付かないほど水深が深まるところもありました。

こんな風にはいつくばって進む箇所もありました。

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↑ヘルメットで鍾乳石を砕いてしまわないように、そーっと進みます。這いつくばったまま体が抜けなくなったらどうしようかと、ヒヤ汗ものです。


洞窟内では、途中何度も二手に分かれる道があります。複数人で探検をしている場合は、そこで二手に分かれることもできます。どちらが正しい道か・・・?進んでみてからのお楽しみです。

3. 電灯を消すと真っ暗闇に


洞窟内では基本的には懐中電灯を持ち歩きますが、その明かりを消してみるのもおすすめです!目を見開いても、本当に真っ暗なので暗がりに目が慣れることはありません。洞穴の壁に水が当たる音、水が流れる音が聞こえます。チョロチョロチョロ・・・

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地上ではほとんど体験できないような静けさ。ここに訪れた人の中には、暗闇にしたまま瞑想を始める方もいるそうです。

3. 鍾乳石に癒される

洞窟内には、様々な種類の鍾乳石がありました。大きな鍾乳石がダイナミックに天から地に向かって伸びているかと思えば、小さい鍾乳石が細かく天井一面に連なっていることも。日常の風景とはあまりにかけ離れた景色に、癒されました。

新しい形状のものに出会うたびに、その成り立ちをガイドさんが解説をしてくれるところも面白かったです。

↓ケイビング体験のあとに、鍾乳石の形を思い出しながら書いたメモ。いいろんな形がありました。

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以下、鍾乳石がうつっている写真です!

いい~かんじに人が浮かび上がるライティングは、長年洞窟で写真を撮られているガイドさんの技!!

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↑洞窟取材をされたネルソン水嶋さんと

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ティラノザウルスにかまれているみたいです。

さて、洞窟の折り返し地点からは行きとは違ったアドベンチャーを楽しみながら帰るのですが、ブログでのネタバレはここまでといたします!(続きは永良部島で~)

5. 「趣味は洞窟探し」


ちなみに、ガイドをしてくださった新納さんの趣味は、島をサイクリングしながら、まだ発見されていない洞窟の入り口を探すことだそう。

洞窟探しにはコツがあります。例えば、農地の真ん中に一部だけ森のような場所があるときには、その地下に洞窟がある可能性が高いといいます。

どんな道もグーグルマップに載っているような時代ですが、地中にはまだまだ未知の道が広がっているなんて、ロマンが膨らみますの…!!

ケイビングにかかる費用は初心者コース16,000 円~。ヘルメット、懐中電灯込みの装備貸し出しも込みですので、手ぶらで大丈夫です。

沖永良部島ケイビングガイド連盟
HP http://caver.jp/


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