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よろい #2

https://note.mu/possy/n/ncc466167e014

「中世の鎧は、私の体重と同じくらいあったのか」私はある夜独り言ちた。
この鎧は、思っていたよりもずっと重い。
お風呂に入り鏡を見ると、形のない罪悪感や虚無感に襲われる夜もある。
でも、これで良かったんだ。
そう信じて、体温36.6℃と、たばこの匂いが微かに残るベッドへと戻る。

「  くん、返信遅いな」


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