マリオ・プーゾ原作、不屈の名作。マフィア映画の最高峰。 アカデミー賞作品賞受賞のゴッドファーザー
ゴッドファーザー
(1972年 監督:フランシス・F・コッポラ)
コッポラの代表作で、パートⅡ、パートⅢの三部作。
アカデミー賞でも作品賞、主演男優賞、脚色賞を受賞。
私が生まれる前の映画なので、リアルタイムではないが
父親の影響で、マフィア系映画はたくさん観てる。
マフィア=やくざ
だとすると「仁義なきシリーズ」も全部観たな。
ゴッドファーザーの舞台は第二次世界大戦直後の1945年。
ニューヨーク五大ファミリーの一角で、最大の勢力を誇る
イタリア系マフィア【コルレオーネファミリー】の物語。
三部作を通して、コルレオーネファミリーのはなし。
パートⅠは、マーロンブランド演じる
ヴィトー・コルレオーネの後継者に、
三男のアル・パチーノ演じるマイケルが
後継者に選ばれるはなし。
ジェームズ・カーン、ロバート・デュバル、
ダイアン・キートンなど名優が肩を並べている。
映画冒頭に、ヴィトーの娘、コニーの結婚式シーンが
30分くらい続く。
その中で丁寧にヴィトーの偉大さを表現しているのが圧巻。
ちなみにコニー演じるのはタリア・シャイア。
スタローンの「ロッキー」(1976年)で、
エンディングにロッキーが「エイドリア~ン」と
叫ぶ有名なシーン、そのエイドリアン役の女優。
タリアの本名は、タリア・ローズ・コッポラ。
フランシス・F・コッポラはタリアの兄。
マーロン・ブランドは、ちょっと昔の人過ぎて、
あまり彼の映画を観ていない。
「地獄の黙示録」(1979年 監督:コッポラ)は観たが、
当時は自分が子供すぎて、内容を正しく理解していない
ような気がする。もう一回観直すか。
パートⅡは、後継者となったマイケルがのその後のはなし、
と並行して、ヴィトーがシシリア島からニューヨークに渡り、
力を手にしていく姿が描かれている。
若かりし頃のヴィトーをロバート・デ・ニーロが演じている。
デ・ニーロはパートⅠで、マイケル役のオーディションを受けたが落選。
でもコッポラが気に入り、パートⅡの若かりし頃のヴィトー役に抜擢。
パートⅢは、マフィアのボスとして絶大な力を
持ったマイケルの晩年のはなし。
前作までのマイケルの冷酷さや非情さが消え、
後悔と懺悔、苦悩と弱さが中心に描かれている。
1970~80年にかけて実際にあったバチカンの
金融スキャンダルに始まった一連の騒動も
作品に織り込まれている。
マイケルの娘役をコッポラの娘、
ソフィア・コッポラが演じている。
コッポラは親族を出すのが好きらしい。
女優としてはパッとしなかったけど、
監督として成功している。
ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソンの
「ロスト・イン・トランスレーション」(2003年)。
これは観ていないので記録できないけど。
パートⅠが公開されたのは1972年。
パートⅢが公開されたのは1990年。
実に27年かけて完結。
テーマソングは有名すぎて、三部作とも見ごたえがある、
重厚かつ繊細、映画史に名を刻む名作です。
マリオ・プーゾの原作本も、映画とストーリーが異なるけど
おススメの一冊です。
ゴッドファーザー ★★★★★
ゴッドファーザー PartⅡ ★★★★
ゴッドファーザー PartⅢ ★★★★
ロッキー ★★★
地獄の黙示録 ★★
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