見出し画像

保育士のわたしが大学院に入学するまで

保育士をしながら大学院に入学しました

今さらであるが、4月から大学院に入学しました。

保育士として働きながら、大学院に通う、社会人大学院生というものになります。

ここまでの道のりは、長いようなあっという間だったような気がします。

今までの道のりを軽く振り返っていこうと思います。

◯大学院入学を決意するまで
自分は保育分野とは別の大学を卒業していて、保育の専門的な教育を受けず、保育実習も行わず、保育士試験に合格して、保育士になりました。
そのため、いつか保育の勉強を行いたいと思うようになりました。

ただ、様々な本や研修を受けてみて、面白いんだけどどこかしっくりこない自分。
もっと体系的に、専門的に、深く学びたいという思いがあったのですね。

また、保育の仲間のこと。
もちろん、同僚や先輩は今も保育の仲間です。
だけど、自分の園の中でのこと。
いつしか、外の保育の世界を知りたくなりました。
それも、自分と同じように保育を語る仲間として。

そして、自分のキャリアについても考え始めます。
このまま今の職場にい続けてもいいのだろうか。別の場所にステップアップすることも考えてもいいのではないか。でもどうやって?

色々考える中で、自然と「大学院」ということが浮かんできました。
これだ。と思いました。
専門的に勉強することも、新しいキャリアを考えることも、保育の仲間をつくることも、一気に解決する、と感じました。

ただ、最後に一歩がなかなか踏み出せない。
調べてはみるのだけど、いつもいけたらいいなどまり。

そうして、一年が過ぎ、二年が過ぎ、去年の12月。
日曜日、その日は暇で、なんとなくぶらぶらした後、なか卯に入って親子丼を食べていました。

親子丼を食べながら思ったのです。このままではいけない。
「大学院に入ろう」

思えばタイミングもよかった。年数を重ねて仕事も落ち着いてきたこと。大学院の学費くらいは貯金がたまっていたこと。行きたい大学院の願書の締切が間に合ったこと。
いろんなことが重なって、大学院入学を決意したのでした。

◯大学院の受験まで


さて、決意したらいいものの何をすればいいのやら。

まず考えたのは仕事のこと。
すなわち、仕事を辞めるか、続けるか。
これは、続けるという選択を取りました。
というか、仕事を辞めて大学院に入学する選択肢を考えていなかったのですね。大学院も、仕事をしながら通えるところを選びました。

問題は勤務条件のこと。
すなわち、正職員としてフルタイムで勤務をするか。非常勤として時間を減らすか。

これは悩みました。自分はフルタイムで仕事をしながら大学院生活を行えるのだろうか。

悩んだ末、正職員として勤務を行いながら、大学院進学をすることを決めました。

理由は、金銭的に正職員のほうが安定すること、今後のキャリアを考えて、正職員を続けたかったことです。

さて、そうと決まれば上司に相談に行きます。
仕事を続けながら、大学院に行きたい。
これを話すとき、かなり緊張しました。
話したら、もう後戻りはできないなという不安。
それでも、決心して話しました。

ありがたいことに、上司は快く受け入れてくれました。
これには、上司、今の職場を始め、感謝しかないです。

さて次は何をすべきだろうか。
とりあえず、ホームページをみて、募集要項を読みます。
すると、必要書類があることが判明。

それは、いわゆる「研究計画書」と呼ばれるものだったのですが、そんなものは書いたことがない自分。急いで本を取り寄せて、とりあえず何本か論文を呼んで、それらしいものを作りました。

そして、願書提出。
決断してから一ヶ月くらい、自分でもよくできたなぁと感心します。
願書を提出してからは、受験勉強。
とにかく本を読んで、過去問を見て、それをひたすらに繰り返す日々でした。
そして、受験日を迎えます。

◯受験当日

受験当日。説明会に一回以来だったので、その場に行くのは二回目でした。
筆記試験。わりと自分が勉強した範囲が試験問題として出たので、手応えを感じました。

そして、面接。
いくつか想定していたのですが、面接官を前に緊張してしまいます。
面接官から、「そんなに緊張しなくてもいいよ」と言われるほど、緊張していました。

その結果は、なんとも言えませんでした。
途中まではそれなりに答えられたのですが、私の研究計画書を見ながら、「その研究は難しいですね……」と言われたあたりから雲行きが怪しくなりました。
それでも、なんとか終了。
不安のまま、帰りました。

◯合格発表

郵送での合否発表ときかされていたので、発表日まで待ちます。
その間、仕事をとにかく続けていました。
そして、発表日。仕事終わりに郵便受けを見てみたのですが、それらしきものはありません。

え、不合格? でも、なんにも来ないのはおかしいよな。
調べてみると、発表日とは郵送される日のことだそうです。
つまり、実際に合否がわかるのは早くても翌日以降だということ。
ちょっとほっとしました。

翌日、郵便受けを覗いてみると、大学からの封筒が入っていました。
少し厚みのある封筒。これは、と思ったのを覚えています。
部屋に入り、すぐに封筒を開けて見ると……合格でした。
思えば、合格は保育士試験に合格して以来。
久しぶりのこの感覚に嬉しくなりました。

そして、私は晴れて4月から、大学院生となったのです。
これからどうなるのかはわかりません。

一つ言えることは、あのとき受験を決断してよかったということ。
大学院と仕事との生活は大変ですが、楽しいです。
これからはもっと大変になると思いますが、楽しんでいこうかなと思います。

これを見ている人の中に、一人でも保育士をしながら、大学院に入学する決断をしてくれる人がいれば嬉しいですね。

それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?