よりよいコーチングスタイルを求めて
バスケットの指導者なら誰しもが思うこと。
それは「チームを強くしたい」というもの。
私も例にもれず日々このことを考えて仕事に励んでいます。
ただ、チームというのはとても難しく、ただバスケットを教えられるだけではチームを強くすることはできません。
なぜなら、選手一人ひとり抱えている悩みや性質、特徴は全く異なりそれがチーム内で対立することが多くあるからです。
この傾向は女子チームによく見られます。チーム内の雰囲気が悪いと練習もうまくいかない。結果たいしてうまくもならないので、試合にも勝てない。
まとめると
「チームを強くするためには、技術指導とチームマネジメントが必要だ」
ということになります。
今回はそのチームマネジメントについて自分が学んだことをまとめます。
言葉が文化を作る
チームマネジメントを簡単に言ってしまえば、良い雰囲気で選手がいきいきと活動できる組織を作るということになります。
そのために、気にしなければならないのが「コーチの使う言葉」です。
なぜなら、選手はコーチの言動をよく見ているし、真似するからです。
子育ての格言の
「子どもは親の言うことは聞かないが、やることは真似する」
にもこのことは表れています。
「なんで〇〇しないんだ!」「外すな!」「ちゃんとやれ!」
このような「責める」「文句を言う」「批判する」「脅す」ような言葉を使っていると選手は他の選手に対しても同じ言葉を使います。
そのようなチームが作る文化は良いものでしょうか。
上に挙げた言葉は誰に教わらなくてもできることです。
せっかく、バスケを通して人として成長する機会を得た子どもたちにはチームスポーツでしか学べないことを学んでほしいです。
では、どんな言葉を、文化を備えればよいか。
それは
「能動的に聴く」「受け容れる」「励ます」「支える」「信じる」
ことです。
これらは先に挙げたものと違って、教わらないとできないことばかりです。
つまり、スポーツなどを通して得られる貴重な価値であるといえます。
そして、このなかで最も必要なことは「能動的に聴く」ことです。
「能動的に聴く」とは「問いかけ」です。
「問いかけ」には3つのステップがあり、多くの場合はこの3つのステップを踏むことで「能動的に聴く」ことにつながります。
「どうしたの?」(問いかけ)
「どういうふうにあなたはしたい?」「どういう気持ち?」(意思の確認)
「何を支援してほしい?」(行動のサポート)
このような言葉がけによって、選手は自分の考えを客観的に見つめることができ、自分で自分のことを決定することができるようになります。
このような「問いかけ」がチームマネジメントには必要不可欠です。
せっかくチームをまとめるなら、バスケを教えるなら最高に楽しいチームで明るく一生懸命に取り組みたいものです。
そのためにも、コーチの使う言葉や問いかけを通して選手と関係を作ることは絶対に求められることに違いありません。
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