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全員の力で勝つバスケを目指して


こんばんは。かえもんです。

 今日は「90秒システム」について書こうと思います。

 90秒システムとはバスケットの試合における選手起用のシステムです。アルバルク東京のユースチームなどがこのシステムを採用しています。
 

90秒システムとは?

 90秒システムとは何か。
 そこから話を進めようと思います。

 90秒システムとは、チーム内で2つのグループを作成して、2つのグループが90秒程度で交互に交代しながら、戦うというものです。
 このシステムの目的は以下のようなものがあります。

 ①全員出場により選手の成長を促す
 ②常に体力の残っている選手が出てくるので、
  アップテンポな試合展開に持ち込む。
 

 それぞれについて詳しく説明します。


①選手の成長を促す


 バスケットのチームで良くある現状が「スタートの5人が4Q出場し続けて試合が終わる」というものです。控えの選手があまり上手ではなく、試合に出すとミスをしてしまい負けてしまうのではないか。そう考えた結果、チームで上手な5人で戦った方がよい。こういう結論に至ることはよくあります。

 しかし、5人では大会で勝ち続けることは難しいということを体験しました。それが、今年の中体連でした。序盤は互いに体力があるので競ることができるのですが、体力が落ち始める3Qからじわじわ離されて負ける…。そういう試合がとても多かったです。

 この問題を解決するのは単純ですが「控え選手もスタートとほぼ同じ実力をつけさせる」ということです。
 では、バスケが上達するために必要な条件は何か。それは「試合経験」です。試合で練習したプレーが成功したとか試合の緊張感のなかでプレーすることなどは、試合に出なければ体験できません。

 そのためにまずは勝ち負けよりも「選手が成長すること」を優先するべきです。そのときに、全員が平等にプレーできる90秒システムが効果を発揮するのです。

 下手な選手ほど練習しなければダメというのは聞きますが、下手だからこそ試合で経験をたくさん積まないとダメだというのも的を得ていると思います。


②アップテンポな展開を相手に強いることができる


 短時間で選手が入れ替わる90秒システムでは、プレスディフェンスや速攻などアップテンポなゲームを展開することが可能です。さらに、リバウンドやルーズボール、DFにも集中して取り組むことができます。

 その結果、相手は私たちのアップテンポな展開に対応しなければなりません。もし、相手のチームが5人だけで戦っているチームならかなり有効です。

 また、全員が平等にプレーすることになるので、選手に責任が発生します。
 チームオフェンスやディフェンスのルールをきちんと理解して遂行できるようにしておかないとチーム全体に迷惑がかかります。言ってしまえば「俺は控えだからゲームのことはよくわからん」という状態は許されないということです。
 この結果、チーム内で互いに協力しながら成長しなければ勝てないという環境が作られます。自分1人が上手くなっても、このシステムでは多くの得点を挙げることが難しいからです。

 このように選手が「自分の、そして互いの成長に責任をもつ」という効果もこのシステムは持ち合わせています。


システムの運用方法

①チームを2つに分けます。
 12人チームなら6人ずつです。
Aチームに4〜9番
Bチームに10〜15番

②2つのチームが交互にプレーする。
 この場合、A.Bともに6人チームなので、チーム内でローテーションしながら出場する。

③ゲームクロックが60秒経過したら、TOに交代申請。


 以上が90秒システムの概要でした。

 圧倒的なエースがいるチームでの導入はなかなかハードルが高いかもしれません。しかし、何のためのシステムなのかを選手たちが理解してくれれば、大きな効果を発揮するはずです。

 ちなみに、私のチームは全員初心者でそれぞれの能力にも大きな差はありません。こういう背景もあり今年度はこのシステムで戦ってみようかなと考えています。まぁ今、緊急事態宣言で練習出来てないんですが。

 では、また。


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