主催：島根県eスポーツ連合
司会：久保和稀さん（アーティスト YouTuber）
演出：島根県eスポーツ連合
＜ご来賓＞
一般社団法人全国高等学校eスポーツ連盟 理事　大浦 豊弘 様　
北米教育eスポーツ連盟日本本部（JAPAN NASEF）会長　松原 昭博 様
北米教育eスポーツ連盟（NASEF）ディレクター　ケビン・ブラウン 様
株式会社サードウェーブ上席執行役員　前田 雅尚 様

中学時代の自分への手紙として話をさせていただきます。

中学時代の永田涼介へ
中学時代の君は、すでに将来漠然とですが、「ゲームの世界で活躍したい、プロゲーマーを目指したい」と考えていましたね。
当時はまだeスポーツという言葉が出始めたころで、プロゲーマーもまだまだ認知されていません。
そんな君が高校3年を迎える春に大きな事件が起きるので楽しみに待っていて欲しい。
そして、担任の先生を信じ「淞南高校への進学を決意したことは間違ってはいなかった！」と言いたい。
私は中学時代学校に行けないことがありました。人とのコミュニケーションを取るのが苦手で、今の自分とは正反対の性格だったと思います。
そんな私ですが「プロゲーマーになりたい！」という誰にも言ったことのない夢は持っていました。当時は、まだそんなことを言ったら「何夢を見ている」と笑われていたことでしょう。
「今年の春淞南高校にeスポーツ部ができるらしい」そんな噂を耳にしました。噂は本当となり新年度がスタートすると、顧問の先生から
「永田、お前ゲーム好きなんだろ。eスポーツ部を作ったから立ち上げから手伝ってほしい。」と言われました。
「eスポーツ部ってどこでやるんだろう。部室なんてありそうにないし。パソコンもどうするのか。タイトルは何をするのだろう…」
想像は膨らみましたが、現実的には空き教室かパソコンルームが妥当と予想していました。
しかし実際は、専用部室ができ、ゲーミングチェアや専用の机なども用意してもらえました。ゲームパソコンも計6台あり、これで校内で試合ができる環境が整いました。
圧倒されることばかりでしたが、毎日が刺激的でワクワクどきどきでした。
気がつけば部員も10人になっていて活動がスタートしました。
私にとってプロゲーマーを目指す後押しをしてくれた出来事がありました。
それは島根を拠点として活動しているプロゲーマー集団「NarraTive」の来校です。「NarraTive」は世界大会で活躍するチームで、プロの世界の話を聞き、自分の中で夢でなく目標に変えることができました。
eスポーツ部ができて私の高校生活は大きく変わりました。
そのような環境を作ってくださった校長先生、顧問の先生、イベントや大会運営をしてくださる島根県eスポーツ連合の皆さん、夢を目標に変えてくれた「NarraTive」、また大会を企画し盛り上げてくれる連盟の方々に、心から感謝の気持ちを述べたいと思います。ありがとうございました。
今後は専門的な知識や経験を学び、この島根県でeスポーツプレーヤーやコーチとして活動する予定です。
後輩やこれから入学するeスポーツ部の皆さんは、ぜひ前向きに頑張ってください。
「いろいろな人と交流することは自分の見識を広めることとなり、今までの自分では考えられなかったことを知ることができる」
これがeスポーツで学んでいることです。

最後に中学生の自分へ
「夢を諦めるな。諦めなければ近い将来必ずチャンスは来る！」
本日はありがとうございました。