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22w5d 突然の入院、これって破水...?

ロケから帰った昼頃、ずいぶんとおりものが多いなぁと気がついた。それも水っぽいサラサラしたもの。それでも慌ただしく編集の付き添いなどをしていたらあっという間に夕方に。少し湿っぽく感じたのでトイレに行くと、下着、腹帯(パンツ型)はもちろん、ズボンまで濡れていた。これは、おかしいんじゃない...??

かかりつけのクリニックは、職場から100キロ離れている。
電話で事情を話すと、すぐに県内で唯一の医大附属病院を紹介してもらうことになった。

後輩が運転し、上司と同僚が付き添いで来てくれた(今思うとなんて手厚い...泣)。
高速道路を使って30分。
永久のように感じる時間をかけて到着。

救急から受付して、産婦人科で診察を受けた(ここで同僚とはお別れ)。

結果、最も恐れていた前期破水ではなかった。
疑いとして当面の入院にはなったものの、とりあえず母子ともに異常なしのお墨付きをいただいた。

医大までの道中は、いろんな思いが駆け巡った。
朝早くからロケに行ったのが悪かったのか。
そういえばいつもより早い新幹線に乗るために、バタバタ走ったっけ。
今日のトツキトオカ(妊婦用アプリ)も見ていなかった。
異変を感じた後も仕事のことばかり考えていた私、ママ失格じゃないか。
もし破水していたら?
もし赤ちゃんが息をしていなかったら?
もし今、生まれたら?

診察中も怖くて震えが止まらなかった。
でも憧れの4Dエコーで、はじめて赤ちゃんの顔を見たら、すべての力が抜けるのを感じた。
ほんとうによかった。
そのまま涙が止まらなかった。

この子のためなら絶対安静、がんばる。

ありがたいことに、「仕事は気にしないで」というメッセージが職場からいくつも届いていて、これまで「仕事を外された」と感じていた自分を心から恥じた。
私はまだまだママとして未熟だった。子供を育てるって、思っていた以上に甘いものじゃなかった。

そして医師、看護師からたびたび聞かれたのが「パパはもうすぐ来れる?」
県外に暮らし、飛行機でしか行き来できない夫。
「来れません」と答えるたびに、別居婚とはこういうことだと現実を突きつけられる気がした。

夫も夫で私の母から連絡を受けてから気が気でなかったようで、力になれない自分を心底悔いている様子。

でも仕方ない。自分達で決めたから。
私がベイビーを守る。

なんとか破水は免れますように。
このまま無事にお腹で育てることができますように。

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