バイラルマーケティングとは、口コミや紹介を通じてユーザー間に広がることを目的とした手法です。

数あるマーケティング方法の中でも比較的コストが安く済むのが強みです。現代では、大勢の一般人がSNSで世の中に発信することができます。

そして、そのSNSの中には無料で利用できるものも多いです。
その環境とバイラルマーケティングとの相性が非常に良いため、上手くいくと情報を一気に拡散させることができます。

大型のメディアを利用するなどの広告手法では、情報そのものにある程度のクオリティを持たせなければなりません。

その製作費に加えてスポンサー料も必要なので、高額になりがちです。
それに対して、バイラルマーケティングは、ユーザーに気に入ってもらえて拡散されれば成功と言えます。
したがって、写真1枚や文章だけで成立する可能性もあります。
重要なのは、ユーザーが人に教えたくなる内容を作る創意工夫です。

ただ、マーケティングの大部分をユーザーの行動力に頼っているため、発信元がコントロールができないという弱点があります。

もちろん良いイメージが大勢の人に広まるのであれば成功ですが、そのイメージが想定したように伝わるとは限りません。

途中で良くないイメージになったとしても、拡散そのものは止めることができません。他の情報で中和したり、拡散が収束するのを待つのが関の山です。
したがって、情報を発信する場合は、万が一のことも考えて内容を工夫しなければなりません。

ありがちなトラブルは、ステルスマーケティングと組み合わせた場合で、宣伝であるにも関わらず、その事実を隠して広める手法です。

日本ではステルス・マーケティングそのものは違法ではありませんが、もしそれが明らかになった際には、ユーザーから顰蹙を買う恐れがあります。

実際に大きなトラブルに発展した例はいくつもあるので、宣伝の場合はしっかりと宣伝だということをわかるようにしておいた方が無難です。

この手法を実践する前に、まずは自社の顧客（ターゲット）は、どこにいて、どんな行動特性かを見極める必要があります。
ペルソナの設定が重要だということですね。

うまく差し込むことができれば、バイラルマーケティングの影響力は大きく、爆発的な購入率につながります。

コンテンツ制作に向けて、まずは自社の顧客層を分析し、どんなものが好まれ、流行るのかを考えるところから始めてみましょう。