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[D.I.Y 工事記録#2 ハツリ・土間打ち編] 破壊と再生

毎度です!
probe coffee & curry のHiroです。

前回は工事記録  解体編をお届けしました。
さぁ今回はハツリ・土間打ち編です!!

手が痺れることも多々ありますね。
材料が余ることも多々ありますね。

そんなこんなで、ガンガン掘り下げていきましょう!!

ハツリ・土間打ちとは?

まず、ハツリと土間打ちについて軽く説明しておきたい。

ハツリとは(wikipediaから引用)
斫り(はつり、英語: chipping-, break up-)とは主に建設現場でコンクリートで作られた壁や土間などの構造物を壊したり、形を整えるために表面を鑿で削ったりすること。

はい!
簡単に言うといらないコンクリートを壊しちゃうってことです。
そう。
前回の解体の延長にある存在ではあります。
簡単に言うとね。

そして
土間打ちとは
wikipediaになかったのですが、簡単に言うとむき出しの地面にコンクリートを施工しコンクリートの床にしちゃうってハナシ。

また簡単そうやな〜って思っちゃいますね。
真相やいかに!

僕の初めてのハツリ体験

ハツリ作業はお店でするのが実は初めてのことではなかった。
以前の記事にも書いた大工さんのお手伝いで一度経験していた。
そのリフォームの現場ではお風呂・トイレなどの水廻りの工事もあり、古い和式トイレの床をハツッて新しく洋式のトイレを入れることになっていた。

『今日は簡単な仕事や。便所の床ハツリ機でぶっ壊してそのガラ(ゴミ)出すだけや。いけるやろ。あとは任したで。』

これは、、、信頼を得ているのか、はたまた適当なのか定かではないが僕はやりながらコツをつかみ今日中にハツリきらないといけないと悟った。

店の工事でも使うし、一つスキルアップして有意義な1日なるとその時は思っていた。
サクッとハツリ機の使い方の説明を受けいざ初ハツリ開始。

最初は闘牛のように激しくツノを地面に打ち付けるハツリ機に悪戦苦闘していたが、そのうち闘牛士のようにサラリとハツリ機をいろんな角度で地面に押し付け、ハツリという作業を理解していた。
ハツッてはガラを取り除く、の繰り返しで大方表面のタイルとコンクリートのハツリは意外にも早く終わった。

『配管が見えるまで』の約束を守り突き進めて行くと、土とコンクリートの隙間からあっち向いてホイしてる無数の配管が見えた。
トイレと手洗いの水道と排水の配管しかないはずなのに。
水道初心者の僕はこれはおかしいと思い大工さんに報告。
どうやら昔の業者さんには埋め戻すからという理由でゴミを一緒に埋める人がいたようだ。

古い配管も一緒にハツってヨシ!という指示を受け第2ラウンド開始。
無数に出てくる旧配管も撤去しつつ、あと少しでゴールが見えるかという所でお昼休憩になった。

大工さんはお昼を食べた後、いつものごとく
『ちょっと、打ち合わせ行ってくるわ〜』
という、魔法のような言葉を残し消えていった。

そして第3ラウンド。
荒ぶる闘牛は何処へやら。
僕はハツリ機とお友達になり意気揚々とハツリまくっていた。
早く終わればまた別の作業を教えてもらえる!!
その頃は店の工事のことについて日々考えていたこともあり、大工仕事覚えたいマインドが強かった。
全集中でハツリ機の先端に目をやりながらの作業。
あと少しで配管が見えるかというところで、うっすらと血がにじむように地面の色が変わっていく様が目についた。

直後、一瞬時間が止まった。
ヤンキー青春映画の決闘シーンのように、日差しが差し込むおトイレで僕は噴水を浴び立ち尽くしていた。
脳内では現状の情報処理が追いつかず、ブライアン・イーノの「Deep Blue Day」が再生されていた。
ふと我に帰り、全速力で外に出て水道の元栓を探し閉めた。
粉塵が美しく光の中で舞っていた現場は、見る影もなくびしょびしょのどよっとした雰囲気に変貌していた。
魔法を使って消えた大工さんに電話し報告。
その後水道屋さんも来て修復しとりあえず事なきを得た。

『すいませんでした。』
と複雑な面持ちで謝罪した僕に大工さんは一言。

『想定内や。』

僕は一体なんの信頼を得ているのだろうかと考えたトラウマな初ハツリだった。

犬もハツれば棒にあたる

初めてのハツリは散々だった。
これを店でもやるのかと思うと正直気が重くなっていた。

僕たちはハツリ機を持っていなかったので購入する事にした。
もちろんお金はない。
できるだけ安く機能が豊富なものをAmazonで探すと、ハンマードリル機能にハツリ機能が付いたMakitaのバッテリーで駆動する中華製の代物だった。
(ハンマードリルとはコンクリートに穴を開ける機能)

お店の主なハツリ箇所は和式トイレ・床の角にある小さな段差だった。
大掛かりなトイレは最後に残し小さな段差の部分からハツリ初めていった。

初めてのMyハツリ機。
以前現場で使ったものより小型で、ラブラドールと柴犬ぐらいの違いがあった。
パワフルすぎずいい感じにハツっていたMyハツリ。
軽くて細いところもいけるぜ!的な感じから一転。

ものの10分でハツリ機はまさかのバッテリー切れで止まってしまった。
山々を駆け巡り元気よく帰ってくる柴犬のイメージからは程遠く、片道切符で帰ってこない老犬のようだった。
一向に進まないハツリ。
バッテリーの充電完了の音が響くたびにせっせとハツリ作業を進めていった。
このままではトイレなんて一月近くかかる。。。
そう思うと時間をお金で買うではなく、効率をお金で買うという選択しかなかった。
僕たちは新しい仲間を招き入れることにした。

トイレのハツリ作業の前日にその仲間は佐川に連れられてやってきた。
開封するとラブラドールを超える獰猛な大型犬サイズのハツリ機があらわになった。
『これは、道路のアスファルトもいけるな。』
謎の核心を得つつ、全ての準備が整ったところでラスボスの駆逐開始。

動力はコンセント。
無限の体力を持った新しい仲間は轟音をかき鳴らしながらトイレの床をバリバリと破壊していった。
配管に気をつけながら、そろりそろりと、しかし豪快に。
まるで血管に気をつけながらメスを入れるドクターのようだ。
出てきた不要なガラを取り除き、狭い空間に潜り込んで配管が全て露出するまで土を掻き出す。
これでハツリ作業は無事終了し、水道の配管関係の施工は業者さんにお願いすることにした。

ハツリ作業といえど、最後はやはり機械ではなく人力だった。
狭い穴に潜り込み土を掻き出す様は、犬の如しであった。

ネルネルネールネ

やっとハツリも終わり土間打ちの開始である。
解体した物置部屋の床と、客席に続く通路、そしてトイレが今回のミッションだ。

ハツリで出たガラを集め、必要以上に深い部分にはそれらを地面にひきつめワイヤーメッシュを切断し地面にひいた。
あとは練り上げたコンクリートを流し込み綺麗に左官する。

ホームセンターでセメント・砂・バラス(砂利)を大量に購入。
一袋20kgもある袋を車の車高が少し下がるぐらい持ち帰った。
配合はセメント 1 : 砂 2 : バラス 3 だ。
ネットに載っている情報を頼りにバケツに材料を全て入れネリネリする。
一向に混じらない。
ダマダマのコンクリートが出来上がってしまった。

そして硬化までの時間は刻々と迫っている。

何かいい方法はないかと思い模索した結果。
シャバシャバのコンクリートを少量作り最後に材料を少しずつ足し適度な練り加減まで近づけていくというスタイルを発見した。

出来上がったコンクリートを床に流し込み左官コテで押し塗っていく。
一人では作業が進まないので練り部隊は妻に任せ、仕上がったコンクリートを流し込んではコテで押さえ、また練る。

この繰り返しでなんとか土間打ちを終えることができた。

意外にもあっさりな土間打ちだったが、僕たちは自分たちのちょうどいい加減に練るスキルをゲットした。

練るスキルは向上したものの床に左官するというスキル不足で、お店の床はちょうどいい加減な凹凸のある床に仕上がった。

次回は、練るスキルを活かした
『左官編』

乞うご期待!!


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