こころの文化“日本のおもてなし”　
　　　【知識＆情報】(選択必要)

世界中から注目されている
日本独自の文化・ブランド
である｢日本のおもてなしの特長｣は、
もてなしを受けた人に
その場その時だけの｢喜びや感動｣を
与えることばかりでありません。

そのもてなしを受けた方々の
感性や心を動かし、体験した
人の心の中に残る余韻を醸し出します。

特に日本旅館・和食店や街作り
(自治体)の活性化目的などでは、
その地にいらした方の心を動かし
余韻造りための様々な要素が必要です。

この日本独自の｢おもてなし｣の要素の一つは、
｢六感｣を動かし人の心を満たすことです。

日本独自の文化と言われる｢おもてなし｣
を実際に体感できるところはその発祥と
される茶の湯、日本旅館や日本料理店、
高級飲食店等と共に色々な市町村での
サービス業の活性化や街・モノづくり、
コミュニティ作り、様々な体感(探検)ツアー
などで実際に体験できるようになりました。

最近は形だけのビジュアル的
｢モノのおもてなし｣の情報が
重視される傾向も否めません。

どんなに素敵なものでも
形のあるものは、いつの日か
壊れて無くなってしまいます。

形の無い｢コト｣(感性)を重んじる
日本人の独自の文化｢おもてなし｣は、
いつまでも人々の心に残ります。

このようなその場その時の特性を
踏まえた日本の｢おもてなし｣は、
実際に身体で感じ、リアルに目に映る
｢モノ｣とバーチャルな｢コト｣(心)と言います。

それは、人間の備え持つ｢五感｣と
個々の独自な感性で｢おもてなし｣を体感した
人々の心に様々な感情が生まれることにより
各々が独自に備え持っている｢六感｣に
訴えかけてその人の心を動かします。

このような
客人の[六つの感覚]を動かす力は、
もてなす側(主人)に求められますが、
もてなしを受けられる側(客人)にも
主人の心を感じ取る豊かな感性が
備わっていれば一層深く味わえます。

そして、五感（五官）
＝味覚・臭覚・触覚・聴覚・視覚＋六感
である人間の持つ感性には、前記した
「モノ」と言われているリアル(real)なもの
として実際に目に映り感じ取る感覚、
バーチャル≒(アンリアル)な｢コト｣と表現され、
実際に姿形が見えず、おもてなしを
実体験した人の心や培われた感性で感じ取り、
受け留め生じる独特の感覚・感性があります。

普段の生活での人とのお付合いは勿論、
様々なおもてなしや接客接遇サービスの
場に於いてもこの【五感＋六感】無しでは
円滑な触合い人間関係の構築は出来ません。

特に、人には五感と別に第六感と言われる
ものも含まれていて、夫々を磨くことは
何事に於いても大切であり必要なことです。
それは、あらゆる客商売や医療などで
観察力、察知力向上にも繋がります。

そこで、
この五感と第六感をよく知るために、
様々な角度から考えみることにします。
私見で、「磨かれた五感」と「豊かな感性」
(第六感)がおもてなしの元（根本）と捉えます。

🌈五感と六感

(心)=六識(※仏教語)
一、 視覚を意味する眼識（げんしき）
二、 聴覚を意味する耳識（にしき）
三、 臭覚意味する鼻識（びしき）
四、 味覚意味する舌識（ぜっしき）
五、 触覚意味する身識（しんしき）
六、 この五つ夫々をまとめた意識(いしき)
※意識=個々人の感性で受け止め感じ
　　　　その人に生れる心、の意。

人の五感を磨くとは、
上記した各々の心の中の意識として
生まれる眼識・識・鼻識・舌識・身識の
夫々の精度を上げることに他なりません。

おもてなしに欠かせない【６W１H】

誰に(誰を)・誰が・何のために・
いつ・どこで・どのように　(☝図参照)　

※日本ブランドおもてなしは
　応対型であり、主は客人にある
　と言う意識主客一体と言えます。
　もてなす人(＝主人)の感性、
　もてなしを受ける対象者(＝客人)
　により表現伝達法が異なります。

　例えば［客人(＝お客様・相手)に
　合わせた楽しみ方や物語やエッセイ
　としての表現し実体験して頂く］など。

もてなす側に必要な【知識と情報】項目

(選択要)
＊客人(＝お客様・相手)の様々な状況や
　心の位置に合わせた目配り、気配り、心配りは必須です。

🔲季節感
　(夫々の特徴・エリアの
　 特徴・景色=全体・時間帯別)

例)
▶ここでは、この時期〇〇〇のような
     気候で晴れた日は〇〇〇が見られます。
　 この地域では、今の時間帯は〇〇〇の
     ようなことや〇〇〇のようなことを
　  実際に体験し、体感して頂けます。

▶・・・時代は、この時期に〇〇〇の
　ようなことや〇〇〇の出来事がありました。

▶この地域の風習は〇〇〇などがあります。
▶今、〇〇〇のイベントなどの催事を実体験できます。
▶今、お勧めの地のものは〇〇〇、
　郷土品には〇〇〇で〇〇〇に使えます。
▶この地で生まれた有名人は、
　〇〇〇をした〇〇〇さんです。
▶この建物(場)だけで今の時期
　体感出来ることは〇〇〇です。
・・・などと、相手の興味や心に合わせて話すことです。

大切なのはもてなす相手の動機、
目的に合わせた上で今の気持ちを
一早く汲み取りその人の心に
寄り添うよう心掛けることです。

少し自分の実体験や感じたことなども
加えるとより理解を深めて頂けます。

🔳歴史感
　(生立ち・経緯=流れ・伝説・建造物・伝統品)

🔳風習(独自性=独特・生立ち・由来)

🔳風情(風景=季節や時間帯・独自・独創・美術・芸術・音=自然・人的)

🔳伝統文化(行事・芸術・言い伝え・童話・由来・表現法・味わい方)

🔳自然=地域(住民・場所の特長・自然環境・日本国内での位置・土地柄・距離・交通手段)

🔳生き物(生物史)(生息・活動・現在・過去・伝説・特長)

🔳食と食文化(生産地・生産者・経緯・特徴・味わい方・特産品)

🔳産業(個性=独自・目的・地元・有名・過去現在・盛衰・将来の展望)

🔳建造物・家屋・調度品(個性・歴史・伝説=由来・特徴・活用・価値)
　

他に、
飲食(有名店・名物・特産品)、
イベント、著名人、レジャー・
遊ぶ所・などの知識や情報。

※この続き(五感の解説)などは次の記事で掲載します。

また、上記の他に
【いつ・どこで・誰が、誰に、
　何を、どのように、なぜ？】
と言ったことがあります。

※この内容の解説は別途載せます。

もてなす側(＝主人)はいつも、
顧客目線(顧客ファースト・客人の立場)
で現状・現場・現物(商品)を平らにみる
心身の姿勢、目配り・気配り・心配り・
思い遣りは、唯一無二のこころの文化
｢日本ブランドおもてなし｣に欠かせません。