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アルコール依存症からの脱却:心理的アプローチで見る回復への道のり

私たちの身の回りには、さまざまな誘惑があります。
中でも、私を含めてアルコールは多くの人々をその渦に巻き込んでいます。

アルコール依存症はただの「やめられない病気」というだけではなく、身体だけでなく心理や精神にも深刻な影響を及ぼします。

「酒は百薬の長」と言われた時代は過去となり、少量のアルコールでも身体的・精神的な害があると考えられるようになりました。
今回は、アルコール依存症の心理的側面と、回復へ向けてどのように支援できるかについてお話します。

アルコール依存症予備軍チェックリスト

まず、あなたか、あなたの周囲の人がアルコール依存症予備軍かどうかのチェックをしてみましょう。

  1.  アルコールを飲むことが日常的になっている 

  2.  ストレスを感じた時、アルコールに頼ることが多い 

  3.  飲酒を控えようと思ったことがあるが、なかなか実行できないことがある

  4.  家族や友人から飲酒量を心配されたことがある 

  5.  飲酒のせいで仕事や学業に支障をきたしたことがある 

  6.  飲酒後に記憶がないことがよくある 

  7.  飲酒しない日は不安やイライラを感じる 

  8.  朝起きた時に、前の晩の飲酒を後悔することがよくある 

  9.  アルコールを飲まないと手が震えたり、汗をかいたりする 

  10.  自分がアルコール依存症ではないかと心配したことがある 

このチェックで1つでも思い当たる項目がある場合、アルコール依存症予備軍であると認識してください。
また、チェックした項目が多ければ多いほど、アルコールとの付き合い方を変える必要がある時期が近づいています。


アルコール依存症からの回復への道

依存症には、身体的な側面と心理的・精神的な側面の2つがあります。
身体的な依存は、アルコールの摂取を止めた時に現れる、手が震えるなどの身体的な禁断症状などが代表的です。
一方、心理的・精神的な依存は、ストレスや寂しさを感じた時に、それらを紛らわすためにアルコールに手を出してしまうことです。

身体的な依存症に対しては、医療的なアプローチが有効です。
例えば、薬物治療によってアルコールを受け付けない体質にしたり、禁断症状を和らげたり、身体の回復をサポートしたりします。
適切な医療的なアプローチをすることはアルコール依存症の治療には欠かせない要素です。
しかし、これだけでは依存症の根本的な解決にはなりません。

ここで医療的アプローチと同時に重要になってくるのが心理的アプローチです。
依存症の人々は、しばしば自分の感情やストレスと向き合う方法を知りません。
心理カウンセリングや社会性のトレーニングは、ストレスや感情のコントロール方法を学ぶのに役立ちます。

特に、認知行動療法は依存症の治療において効果を発揮することが知られています。
認知行動療法では、依存症の人が自分の考え方や行動パターンを見直し、健康的な生活を送るためのスキルを身につけることができます。

アルコールとの付き合い方を変えるということは、ある意味、人生をモデルチェンジすることと考えても良いのかもしれません。
新しい生活習慣の見直しから、どのような人生を送りたいのかへの見直しへとつながります。

心理的アプローチは、治療や回復のプロセスだけではなく、その後の生活習慣やライフプランの構築にも大きな役割を果たします。
依存症の根本的な原因にも深く切り込むことができ、治療から回復、さらにはその後の生活プランまでをトータルでサポートすることが可能です。

アルコール依存症は、単に身体が求める病気ではありません。
心理的・精神的な要因が大きく関与しており、これらを解決することが真の回復への鍵となります。
医療的アプローチに加え、心理的アプローチを取り入れることで、依存症の人々は健康的な生活を取り戻し、再発のリスクを減らすことができます。

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