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どうにかこうにか伝わりますように

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

自分の内側に在るモノを言葉にする。

「これって本当に大変な作業だな」と、自分自身が取り組んでいても感じますし、仕事を通じて他者がこの作業に取り組んでいるのを見ていても感じます。

例えば、仕事をする時に、“いつも自分がしていること”は大抵がとっても大きくザックリと括ってしまっていて、それを他者に伝えて「同じようなことをしてもらいたい」と思っていたとしても、なかなかどうして自分の思うようには受け取ってもらえないし、思うようには再現してもらえない。
そんな経験を、僕も仲間もこれまでにたくさんしてきましたし、まさにその状態に直面している他社の人達の話をたくさん聞かせてもらうことがよくあります。

他にも、「これを相手に伝えたい」と思って“核心に近い部分の言葉”を使って話をしたとしても、そもそも、相手と自分では“今ここ”に至るまでの道のりが全く違っているわけなので、どれだけ自分が“核心に近い言葉”だと思っていても、その言葉の中に含まれている様々なイメージを形作る前提条件が違っていれば、全く同じ言葉を使っていたとしても、「発する側と受け取る側で全く別のモノをイメージしてしまっている」なんて状態は、これまでにたくさん経験してきましたし、と言うか“そんな状態”にならなかった日を探すことはかなり難しいと思っていますし、そんな状態に陥ってしまうことが原因で組織の中がグチャグチャになってしまっている組織やチームの話は、もう数えきれない程たくさん見聞きしています。

「じゃあ、どうしたらいいの?」

そんな問いが浮かんでくるわけですが、僕はこれを解消する1つの方策として、こんなことをやっています。

「とにかく、自分の内側を語り尽くさんばかりにたくさん話をする」です。

もしもこれをチャットなどの文字ツールでやろうとすると、とにかく僕だけが物凄い長文になってしまう、なんてことがよくあります(でも、このnoteの記事を幾つか読んでくれたことのある方であれば、なんとなく想像してもらえるんじゃないかと思っています)。

そんな僕は、こと仕事においてはこんなことを考えています。

「とにかく、自分の内側に在るモノを伝えたいし、共有してもらいたいし、共有してもらったうえでじゃないと“仕事”において、建設的な話し合いをすることは絶対にできるはずがない」

僕は、いつでもそう考えています。

だから、短い言葉だけのやり取りがとっても苦手です。
リアルで対面してのコミュニケーションでも、立ち話というのが苦手ですし、ちょっとした雑談も苦手です。文字でのやりとりでは、メールも苦手ですし、チャットも苦手ですし、LINEなんて最大級に苦手です。

それらの短い言葉のやりとりでは、自分の言いたい事を伝えられたと思うことはあまりありませんし、相手の言いたい事もしっかりと把握できたと感じられることもあまりありません。
そういう実感を得られるとしたら、今のところは“対話”を実施した場合だけです。

とにかくまとまらないまま何が言いたいのかわからないまま、あまり時間を気にせずに、話したいことを話してもらって、とにかく傾聴して、そしてわからないことや気になることは率直に質問をして、その質問について考えてもらって話をしてもらって・・・なんて具合いにそんなやり取りを繰り返すことで、相手がどんな前提でこういうことを考えて話をしているのかが徐々に見えてくる感じがしますし、当然ながら、自分もそうやって話をして聞いてもらえることで自分自身のことを自分自身で更に知れるような感じがしますし、相手にも受け止めてもらえたような感じがする。

そんな風になってくると、段々とコミュニケーションでのズレも減っていく、というのをこれまでの体験を通して実感しています。

そうしてコミュニケーションのズレが無くなっていくと、当然ですが、組織として取り組む業務がそれまでよりもスムーズに進むようになるので、それによって連携が上手くいくようになって協力ができるようになっていきますし、当然ながらみんなで一緒に目指すべき目的を握りあえるようになっていきます。
そうなれば、その状態の組織が「成果を出さないでいる」ということは難しくなるわけです。否が応でも成果は出てしまいます。

「仕事は成果を出さなければならない」というのは、仕事をしている誰にとっても当たり前すぎる程当たり前のことです。
僕はまだ見たことがありませんが、もしも「この仕事は成果を出さなくてもよい」という仕事があったとしたら、それはきっと“仕事”という名称がついている何か別のモノだろうと思っているので、ひとまずは「仕事は成果を出さなければならない」ということを前提にしたいと思います。

そうなると、そのためには、まずは組織・チームのメンバーそれぞれが、「自分の内側に在るモノを言葉にして他者と共有する」ということに取り組めると、その先で「成果を出すこと」に繋がりやすくなるんじゃないかと思っています。

その代わりと言ってはなんですが、このコミュニケーションはとにかく時間がかかります。そして、これを何度も何度も繰り返し実践する必要がありますし、その間は、いわゆる“実務”という仕事をすることができません。

だから、少しだけ“実務”の時間を減らして、その分をメンバー同士でのコミュニケーションにあててみる。
ただし、このコミュニケーションは「自分の好きなように自分の好きな話をするだけ」では何の意味もありませんし、形骸化した会議をやったり、飲みにケーションの時間だけを作ったとしても、それで望む結果を手に入れるには、かなり“運の良さ”が必要になってくるでしょう。

でも“運の良さ”頼りのやり方だと、なかなか「成果を出すこと」に繋がらないので、効率よく「自分の内側に在るモノを言葉にする」ためにも“対話”を組織・チーム内で実践してみることがオススメですし、「自分の内側に在るモノを言葉にする」際に、発話という形だけでなく、文字にして書き表してみるというのもオススメです。

どちらも時間はかかるしメンドクサイことこの上ありませんが、こんなことをしていかないと、どうしたって「自分の内側に在るモノを言葉にする」なんてことが上達していくはずがありませんから。

そんなこともあって、こうしてnoteを日々書いてみたりしていますが、僕の場合は以前と比べると“上達”というよりも、更に説明がたくさん増えてきたように感じていて、「ああ、本当はとっても“おしゃべり”なヤツだったんだな」という新しい自分を発見する取り組みになってきています。

さて、明日は今日よりも“おしゃべりヤロウ”の本領を発揮できるんだろうかどうなのか。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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