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人にやさしく

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

「“がんばれ”って人に言われて頑張れる人っているのかね?」

そんなことを不思議そうに話してくれた人がいました。

その人は、自他共に認める“頑張っている人”で、組織の中ではいわゆるハイパフォーマーと目されています。仕事でも成果を出していて周囲からの評価も高く、学生時代にやっていたスポーツでも好成績を出してきていたそうでした。

そんなハイパフォーマーのその人からすると“がんばる”ということはこういうことのようでした。

「“がんばる”っていうのは自分のためにやることで、他人に負けたくないから頑張ってる。今まで人から“がんばれ”って言われて“がんばろう”と思ったことはなくて、いつだって自分のために頑張ってきたから、他人から“がんばれ”って言われようが言われまいが特に関係ないかな」

そんな話をしてくれました。

この話を聞いた時に、僕は「“がんばれ”という他者からの声援について何かを考えたことなんてそういえば無かったなぁ」と自分をあらためて振り返るとともに、そういえば昔にも全然別の誰かが“他者からの声援”についてこんな話をしていたのを思い出しました。

「周りの人は“がんばれがんばれ”って言うけど、こっちはとっくに必死こいて頑張ってるのにこれ以上どうやって頑張れっていうんだ」

そんな話をしている人がいるらしいというのを人づてに聞いた時に、「誰かを応援する気持ちで“がんばれ”って声をかけることが、そんな風に相手を傷つけたり苦しめたりすることになるってこともあるんだなぁ」と思っていたことを思い出しました。

そんな“がんばれ”という声援について自分なりに考えてみると、そもそも僕はこの言葉をたくさん使っている自覚があります。

場面としては、自分の仕事の中で他者と話をしている時に「頑張りましょう」という声掛けをすることが多くあります。

今までやっていなかったコトにこれから取り組み始めましょうというタイミングで。

やらなきゃいけないコトはわかっていたけど見て見ぬフリをしてスルーしてきたことに立ち向かうというタイミングで。

やりたくないし考えたくないコトに正面切って立ち向かわないといけないタイミングで。

などなど、そういった“適応課題”に直面してそれに立ち向かおうとする人に対しては必ず“がんばれ”という声掛けをしています。

その時の自分自身の心持ちがどういモノなのかをあらためて考えてみると、こんな感じのことをいつも心の中で思っているような気がします。

「これから物凄く大変でツラくて苦しくて逃げ出したくなるようなコトに立ち向かう必要が出てきます。その時には、目を逸らしたくなる現実を目の前にして顔を背けたり下を向いたりしたくなるかもしれません。でも、血走った目で“現実”を凝視していきましょう。大きく息を吸って肚の底にグッと力を込めて、全身の血を滾らせて、歯を食いしばって、そうしてしっかり地面を踏みしめながら片足ずつ少しずつ前に進めていきましょう。そしたら必ず現状は変わっていきます。その変化が最初は小さいかもしれませんし、もしかしたら、何も変わっていないように感じることもあるかもしれません。だけど、足を前に運ぶことを続ければその速度と距離に合わせて物事も前に進んで行きます。だから、一緒に頑張りましょう」

そんな風に思っていて出てくる言葉が僕にとっての“がんばれ”なのかもしれません。

だから、“がんばれ”という言葉を使われたくない人がいるかもしれませんし、使って欲しくない人がいるかもしれませんし、使いたくないという人もいるかもしれませんが、僕は僕自身が「この人を応援したい」と思った時には、上に書いたようなことが心の中で起きているはずなので、きっと口にしてしまっていると思います。それがただの“気軽な声掛け”とか“不要な声掛け”とか“やめて欲しい声掛け”だとしても。

何しろ、本当の意味では、僕が他者の代わりに何かをしてあげることはできないですから。僕にできるのは、その人を“応援する”ことだけしかできませんから。

だからこれからも目の前の誰かに対して「がんばれ」と声援を送ります。

そしてもちろん、“苦しさ”に直面している他者に向けて「がんばれ」なんて言うくらいですから、この言葉は当然僕に向かって飛んでくるブーメランにもなっているわけです。

「自分自身はどうなんだ?オマエは頑張っているのか?」と。

そんなわけで、僕自身は他者からの応援も声援も積極的に受け付けていますのでいつでも絶賛ウェルカム状態です。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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