見出し画像

スマホ首がもたらすしびれ!?

みなさんこんにちは(^_^)

私は、理学療法士として10年以上勤務しており、少しでも皆さんの糧になれればと思いその一心で年間300冊以上専門書を読みながら、実際現場で臨床を行っています。

スマホ首からくる症状として肩凝りが代表的ですが、スマホ首でお悩みの皆さんの中に、手などのしびれが気になる方はいらっしゃいませんか?
今回の記事では、スマホ首からくるしびれの原因とその確認方法について書いていきます。

気になる方のみ読み進めてください^^

スマホ首によるしびれの根幹

神経に問題があるものと、血流低下に問題があるものがある。

私が考える根幹です。ただ、この2つは結果であって原因ではありません。
やはりその原因として共通していることは『姿勢』だと考えます。それも、一時的な姿勢の崩れではなく、その状態が持続することが原因です。

姿勢の崩れ→筋肉が固くなる→神経や血管を圧迫→症状出現

なんで痺れるの?という疑問に対する答えは、上記の流れでスマホ首に伴う変化によって引き起こされます。何もなしに勝手に症状は出ません。
必ず原因が存在しています。

違うのは、どういう姿勢をとっていたかという事と、それに対応した場所に症状が出るという事が大きな所です。果たして、皆さんのしびれ症状は、どこからどのように出現しているのでしょうか??

しびれの原因その① 大後頭神経障害

この聞きなれない言葉かもしれませんが、後頭部の付け根にある神経が生涯されると、首後方~後頭部にかけてしびれや痛みが出現します。

大後頭神経とは、後頭部にある神経で、圧迫など障害された場合、後頭部の感覚麻痺や後頭部の頭痛に繋がる大切な神経です。

上図でいうと青色で示した神経で、左右一対存在しています。

この神経が何らかの影響で圧迫されると後頭部痛や後頭部のしびれとして感じられます。

赤丸部分を指で圧迫してぐりぐりしたときに、後頭部に広がる頭痛が感じられる場合は、この神経に影響が出ている可能性が高いです。

日常でもよく見られる現象ですが、例えば、硬い枕にあお向けで寝ていて、後頭部の痛みやしびれが起こることがありますが、この神経が枕によって圧迫された結果引き起こされた症状と考えられます。

枕など外部からの物理的な刺激によって引きおこされるケースもありますが、周囲の筋肉が過剰に力んだ状態が続くことでも同様の症状を引き起こします。

次に多い理由、精神的なストレスや天候です。天候においては、雨が降る前日に起こりやすく、逆に雨が降ってしまうと軽減してくることがあります。根本的な理由としては、やはり悪姿勢の持続です(*_*;

片頭痛とはまた違う状態なので、そこを間違ってしまうと対策方法も違ってくるので注意しましょう^^


しびれの原因その② 胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは、肋骨や背骨などで構成された、首の付け根部分をいい、筋肉や骨の周りを通る神経や血流が圧迫されることで、手の痺れなどを生じるものをいいます。

手だけではなく、頸部から指先まで幅広く出現するので、どこが真の原因部位なのか分からないことも多々あります。

上図に示していますが、特に胸郭出口症候群に関連する圧迫部位に赤線を引いています。筋肉や骨で圧迫されやすいという事になります。

主な症状として、
・肩から手先に掛けてのシビレや痛み
・ダルさ握力の低下
・手の蒼白感
・手のむくみ
などがあります。

基本的な原因には、やはり姿勢の崩れが大きく関与しています。一度姿勢を崩したからといって症状は出ませんが、その状態を長く撮り続けることで発症します。

症状を誘発する動作や姿勢には次のようなものがあります。

1:手を高く上げて行う動作を繰り返し行う
 (吊り革や洗濯物干し,シャンプーやドライ 
  ヤーなど)
2:姿勢の不良(なで肩,なで肩を治そうと無
  理に胸を張った姿勢)
3:無理な腕や肩の筋トレ
4:手を高く挙げて行うスポーツ(野球,バス
  ケット,バトミントン,テニス,バレーボ
  ールなど)

中でもスマホ首をテーマにすると 2:姿勢不良 が関連します。
じゃあ私は胸郭出口症候群なのかどうか知りたいですよね??
簡単にできるセルフチェックをここで紹介しますね(^_^)

その名も『ルーステスト』と言います。
やり方は、下図の様に、腕を上げた姿勢から手をグーパーグーパー繰り返すだけです。どうですか?簡単でしょ?
この動作を3分間(早くても最低90秒)やってみて症状を確認します。
疲れは別として、手を挙げていられなくなったり症状が増大すれば陽性です!

胸郭出口症候群は、症候群なので、その原因部位は一つではありません。しかし、セルフチェックを行うことで胸郭出口症候群が関連しているか確認することができます。


しびれの原因その③ 手根管症候群

手根管症候群は、手首にある神経や血管が通るトンネル部分が、何らかの影響で圧迫されることで、手のひらに痺れや筋力低下を引き起こします。
下図の部分が手根管です!
主に正中神経という神経が圧迫されます。

症状は、主に痺れや筋力低下です。以下に示した図の中で、斜線でしめした部分が痺れる範囲です。バツ印の部分は筋力低下を起こし、痩せてきやすい部分です。反対の手と比べて筋肉の膨隆が無くペタッとしていると感じるあなたは、もしかしたら筋肉の萎縮が始まっているかもしれません。


×部分が筋力低下を起こすと、指を酷使する動作に悪影響がでます。PC作業する際に、うまく指が動かなかったり、タイピングがしっかりできないなど、あなたの仕事にも支障をきたすことになります。

この手根管症候群も、セルフチェックを行うことであなたの症状と関連しているか確認することができます。
簡単にできるセルフチェックをここで紹介します(^_^)

その名も『ファーレンテスト』と言います。

手の甲を合わせて図のような状態を保ちます。このまましばらくしていると、斜線部を中心にしびれを感じます。症状出現で陽性となります。

方法は簡単ですが、しびれの誘発試験(しびれを出すテスト)なので、症状が出ます汗
その後も少し余韻が残りやすいですが、元に戻して安静にしていると軽減してくるので安心してください。


まとめ

デスクワークやスマホ首による姿勢の悪化は、手の仕入れを引き起こす原因になります。

症状が出てしまう事は、皆さんにとってマイナス面となりますが、その原因は確立されている物が多く、なぜ症状が出るのかある程度ターゲットを絞ることができます。

今回紹介した確認方法を試してみて、あなたの症状の要因になっている部位を確認してみてはいかがでしょうか??

今後もスマホ首に対する記事を色々紹介していきますので、今後もチェックを宜しくお願いします!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?