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あなたの頭痛はスマホ首からかも!

皆さんこんにちは(´・_・`)

私は、理学療法士として10年以上勤務しており、延べ施術人数は4万人を超えています。スマホ首に悩むデスクワーカーの方に多い悩みの一つとして頭痛があります。この訴えの有る方は非常に多いです!

皆さんは 頭痛 の経験はありますか?? 
頭痛と言っても色んな種類があることをご存知でしょうか(´・_・`)
今回は、スマホ首やデスクワークの『頭痛』について書いていきます。

頭痛の起こる年齢層や位置づけ

今はコロナ禍であり、テレワークを中心に仕事してある方も沢山いらっしゃると思います。私は理学療法士で、現場の患者さんありきの職場なのでテレワークという選択肢はありませんが(汗)

よく、『世界三大疼痛』という言葉を聞きますが、ご存知でしょうか??
※疼痛(とうつう)=痛み

心筋梗塞尿路結石 そして群発性頭痛です。
この中にも頭痛が含まれており、厄介な痛みを引き起こす一つの事象という事がわかりますね。
群発性頭痛というのは頭痛の種類の中の一つです。また後で説明します。

頭痛の著名に出現する年齢層は特に決まっているわけではなく、全年齢層に生じ、生涯にわたって出現する可能性もあります。
実際、私の職場に来院される頭痛患者の年齢層は、更年期に限らず本当にさまざまで、多分他の疾患と比較しても、とても幅広い年齢層が見受けられます。

私が担当する頭痛の子たちは、小学生や中学生でまだまだこれからという世代でも、まるで更年期の方や高齢者?と思われるような、頭痛や肩こり症状を訴えてきます。
えー!本当に8才?!8才でそんな症状を言ってくるなんて(汗)という感じです(汗)これも一つは時代の移り変わりかな〜と感じています。自分達が子供の頃って、遊びのルールでさえ自分達で考えて決め、泥や雨,砂や季節の空気に触れながら思いっきり遊んでましたよ(笑)

それが今は、コロナ禍ということもありますが、TVゲームやタブレット等メディアの普及も相まって、まず与えられないと遊べない子が増えている気がします。自分達で独自にルールを考え頭を使い、思い切り外で遊ばず、主にインドアになってしまっている…。

これでは、まるで大人が訴える症状を言う子供もそりゃ増えるよね(汗)
少し脱線しましたが、とにかく現代病の中でもかなり深刻なことだと思います(´・_・`)


頭痛の種類、分類

頭痛の原因は様々あり、原発性に生じるものと二次性に生じる場合とがあります。リハビリで運動をこ行う対象になるのは、この二次性の頭痛が多いです。スマホ首との関連も深く、最も有名なのは 頸性頭痛 ですね(*_*;
今回は、この頸性頭痛と、その他の良性の頭痛との鑑別に焦点を当てたいと思います。

以下に、国際頭痛学会が認めている最もよくみられる良性の頻発性間欠性頭痛の3つのタイプを紹介します。

[頸性頭痛]

1.首が関与している症状,徴候
(a)次の場合、頭痛が悪化する
  ・首の動き,持続的な首の不良姿勢
  ・痛む側の首上部や後頭部に圧を加える
(b)首の可動制限
(c)頭痛側の首,肩,腕に疼痛

2.診断的麻酔ブロックが著効

3.対側へ移行しない一側性の頭痛

4.頭痛の特徴
(a)中等度〜重度,非拍動性,非電撃性で通常首の痛みから始まる
(b)頭痛の長さは毎回変動
(c)持続的でその度合いは変化する

5.(a)吐き気
 (b)音声過敏,光過敏
 (c)めまい
 (d)同側の霧視
 (e)嚥下(飲み込み)障害
 (f)同側の浮腫(むくみ),とくに目周囲


[前兆のない偏頭痛]

1.頭痛が4〜72時間持続
 ※治療未,治療しても治らない

2.下記特徴が最低2つ当てはまる
(a)一側性
(b)拍動性
(c)中等度〜重度の疼痛
(d)通常支障のない生活活動(歩行,階段昇降等)で増大する

3.頭痛出現中、下記の特徴が最低1つ当てはまる
(a)吐き気,嘔吐
(b)光過敏,音声過敏

4.他の疾患に起因していない

5.上記頭痛発作を最低5回は経験している


[緊張性頭痛(一次性)]

1.頭痛は平均1ヶ月に1日未満(1年に12回未満)で、少なくとも10回起こる さらに、以下の2〜4が当てはまる

 ※頻発性緊張型頭痛:1ヶ月で1日以上,15日未満,3ヶ月間で少なくとも10回以上の頭痛

2.30分〜7日間持続する頭痛

3.下記の特徴が最低2つ伴う
(a)両側性
(b)圧迫感/締め付け感(非拍動性)
(c)軽度〜中等度の頭痛
(d)通常支障のない生活活動(歩行,階段昇降等)では増大しない

4.下記が共に当てはまる
(a)吐き気,嘔吐なし(食欲不振はあり)
(b)音声過敏または光過敏どちらかを伴う

5.他の疾患に起因しない


[緊張性頭痛(慢性)]

1.頭痛が平均1ヶ月に15日以上、これが3ヶ月以上継続している(年180日以上) さらに下記の2〜4が当てはまる

2.頭痛は数時間継続する、また持続的

3.前記の緊張型頭痛(一次性)の項目3と同様

4.下記が当てはまる
(a)音声過敏,光過敏,軽度吐き気のいずれか1つを伴う
(b)中等度〜重度の吐き気や嘔吐は無い

5.他の疾患に起因しない


以上が、病院での頭痛の診断基準となります。

 付け加え、頸性頭痛では、いきなり頭痛が生じるわけではなく、まず首の痛みから始まり徐々に頭痛が生じ、片頭痛の場合は頭部から症状が出現するのが特徴です。
 どのタイプにも共通して認められているのは、コンピュータ作業など持続的な作業,活動によって頭痛が悪化するという事です。頭痛タイプは違えど、悪化させる動作があるという事が言えますね。

あなたの頭痛は、上記どのタイプの頭痛に当てはまっているでしょうか??


頸部痛を伴う頭痛への注意書き


頭痛に頸部痛を伴っているからといって頸性頭痛と診断されることも多いですが、これには注意が必要です。なぜなら、頸部痛は片頭痛や緊張型頭痛にも見られるためです。なので、首の痛みは、他の部位が原因で生じる関連痛にすぎない場合があることも知っておく必要があるということです。

いかがでしたでしょうか? 今回の内容が頭痛の鑑別の全てではありません。細々してわかりにくいところもあったかも知れません(汗)

今後もスマホ首を中心とした役立つ情報を更新していきますので、今後もチェックしていただけると幸いです。
それではまたお会いしましょう(^.^)/~~~

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