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子育てしやすい環境を求めて民間企業から行政へ  ~南さつま市役所の働き方~

鹿児島県南さつま市役所に転職したばかりの折田さん。そんな折田さんに、転職者ならではの視点で職場の雰囲気や働き方、子育て環境についてお話を伺いました。

—入庁までの経歴について簡単にご紹介をお願いします。

折田:私は鹿児島の出身で、大学卒業後は土木関係の企業に12年間務めていました。公共事業に関連する材料を販売する営業職をしていました。そのうち8年間は奄美大島に住んでいたこともありました。奄美大島にいるときに結婚し、現在は2歳半と生後半年の子どもがいます。

入庁したのは今年の4月なので、実はまだ2週間程度しかたっていないんです(笑)

—そうでしたか!では、正にフレッシュな視点でのお話ができますね。転職を志したのはどういった理由からですか?

折田:前職では、朝早く出勤して夜遅くに帰宅するという生活を送っていました。子どもが生まれる前はそういった生活でもよかったのですが、いざ子どもが生まれると妻の負担が非常に大きくなっていると感じ、転職を考えるようになりました。

南さつま市は子育てに力を入れており、実は妻の地元でもあるんです。周りに知り合いなど、頼りやすい人がいたほうが子育ての負担を軽減できるのではないかと思い、南さつま市役所の試験を受けました。

—働きつつ、且つ小さな子どもがいる中での受験かと思いますが、試験の準備はどのようにされましたか。

折田:前年の募集要項を見ながら、その募集に沿った勉強をしていました。仕事の合間や、子どもが寝静まった夜間などに時間をつくり試験対策をしていたのですが、今考えるとよくやったなと思いますね(笑)

一次試験はいわゆる公務員試験のようなもので、二次試験が最終面接でした。南さつま市の募集年齢が35歳まででしたので、「自分にとって最初で最後の挑戦だ」と思って臨んでいました。そのため、他の自治体は受験せず、南さつま市1本で考えていました。

—現在のお仕事について教えてください。

折田:この4月に入庁し、観光交流課に配属されました。観光交流課は市の魅力発信や各種イベントの開催など観光誘客を担う部署で、私自身は、都会の修学旅行生が農業など農村生活を体験するグリーン・ツーリズムの受入を主に担当しています。

—グリーン・ツーリズムとは、どのようなものですか。

折田:修学旅行生を南さつま市へ招いて、農家での民泊と農業体験を提供しています。

お昼に集合して農家で一泊し、翌日のお昼前に集合、解散する形で大体1家庭につき3名から4名ほど修学旅行生をお預かりします。

各家庭の自宅や畑等で育てている野菜・果実の収穫や調理体験、本市の自然・文化体験など日常では体験できない機会を市でバックアップして多くの体験学習を提供します。

—修学旅行と聞くと大人数なイメージですが、1回につき何名ぐらい受け入れているのでしょうか。

折田:本市単独で受け入れ可能な農家の数はそこまで多くありませんので、大体1クラス、30名以内です。30名を超える場合は隣の自治体と協力しながら、割り振って受け入れています。

教育旅行に参加される学校の地域はさまざまで、先週は香川県の生徒さんが来られました。来週は兵庫県の生徒さんを受け入れる予定です。

—農業体験では、どのようなことができるのですか。

折田:先週受け入れたグリーン・ツーリズムの例を挙げると、受け入れ先は無農薬の野菜を栽培する農家さんでした。生徒さんたちは畑で作った野菜を朝収穫し、給食センターに納品するといった作業を体験できたようです。採れたての野菜を調理して食べるといったこともできたみたいですよ。

私は企画する立場なので、子どもたちと常に触れ合うわけではありませんが、学校側から要望があれば、先生たちを引率して一緒に巡回することもあります。

グリーン・ツーリズムを企画するときは、まず修学旅行生を受け入れてくれる農家さんから要望を聞き、それに対してアドバイスしながら、どういう体験を実施するか調整したいと思っています。

—実際に南さつま市役所で働いてみていかがですか。

折田:まだ入庁して日が浅く、行政で働くこと自体初めてですので、周りの方々に分からないことを聞いて日々学んでいます。

ただ、先日受け入れた修学旅行生が笑顔で帰っていく姿を見て、企画に携われて良かったと感じましたね。

また、観光交流課は「まちを売り出す営業マン」の側面があるので、前職の経験を生かしてもっと貢献していきたいと思っています。

—入庁前後でイメージしていた働き方などにギャップはありましたか?

折田:転職ということ、初めての自治体職員という事もあり、不安に思うことがありましたが、実際に働いてみると想像していたほど不安を感じませんでした。

観光交流課のメンバーに同年代の方がいて、他の方との年齢差もそこまで大きくありませんでした。話が合うところや共感できるところが多く、質問もしやすいので不安をあまり感じていないのかと思います。

自治体職員は固いといったイメージももっていましたが、係長も「フランクにやっていこう」と言ってくださるような方なのでとてもありがたいですね。

行事の準備では観光交流課以外の方との交流もありますが、例え年齢差があったとしてもそれを感じさせないような風通しのよさがあります。恵まれた環境だと思いますね。

—前職の経験は活かせていますか。

折田:職種としては、これまでの営業職から一般事務職への転職なので、経験をいかすというよりは日々勉強の毎日ですね(笑)ただ、どのような職種であっても、仕事を行う上でコミュニケーション力は欠かせないと考えており、その点ではこれまで培った経験を十分に活かすことができると思っています。

—転職に関して大変だったことやよかったことを教えてください。

折田:私の場合、前職に務めながらだったため転職活動自体は大変でしたね。夜間子どもが寝た後などに時間をつくり試験対策に取り組んでいました。ただ、今年度からは特別な公務員試験対策が不要な総合適性検査を用いた採用試験となるようなので、受験対策の負担は減るかと思いますよ!

良かった点については、やはり一番は家族と過ごす時間が増えたことですね。小さな子どもの成長する時間は限られていますので、その瞬間を共有できる時間を持てたというのは大きいです。

南さつま市役所は子ども関連の休みが取りやすく、係長も「どんどん休みを取って」と仰っています。例えば子どもが熱を出したときなど、事情があればすぐに休めるような環境なのはとても助かっていますね。育休を取得する男性職員も多いです。

—次に、南さつま市での生活についてお聞きします。以前の生活と変わったところはありますか。

折田:現在は南さつま市内に住んでるのですが、以前住んでいた鹿児島市と比べると環境が大きく変わりました。通勤・退勤時間も大分違いますね。朝6時に起きて8時前に出勤するのですが、車が少なく、渋滞しないのでゆとりをもって出勤できていると思います。

仕事が終わったら、大体夕方5時半から6時の間には帰宅します。まだ明るい時間に帰れるので、そこから子ども達と一緒にお風呂に入ったりしています。

南さつま市の雰囲気は、以前住んでいた奄美大島の雰囲気に近く、人の温かさが感じられます。市民の方と接する機会も多く、個と個のつながりがありますね。

—子育てをする環境として南さつま市はいかがですか。

折田:住居から歩いてすぐのところに公園がたくさんあるので、子どもを気軽に連れて行けそうです。常に自然と触れあえるような環境なので、子どもたちものびのびと成長できるのではないでしょうか。子ども向けの催し物なども多いですよ。

また、南さつま市は「子育てしやすいまち作り」というキーワードを掲げています。子育て支援制度があり、高校までの医療費も無償です。給食費の無償化や一人親家庭のバックアップも積極的に行っているため、キーワードのとおり子育てをするにはとてもいい環境なのではないでしょうか。

—南さつま市の試験を受けようと考えている方にメッセージをお願いします。

折田:私は、家族との生活をより豊かにしたいと考え、妻の出身地であり、子育て支援にも力を入れている南さつま市役所職員となることを決めました。

就職・転職に求めるものは人それぞれかと思いますが、家族との時間を大切にしたい、ゆったりとした環境で子育てをしたい人にとっては、南さつま市役所はとても魅力的な職場です!

—本日はありがとうございました。

この記事は2024年5月10日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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