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自分の理想とする保育を実践中!~豊かな自然と温かい先生に囲まれて働く兵庫県市川町~

兵庫県市川町のいちかわ西こども園で保育教諭として働く五百藏紗希(いおろいさき)さんにお話を伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。

五百藏:教育系の大学で保育士資格と幼稚園教諭免許を取得し、卒業後は新卒で市川町の保育教諭として採用されました。保育教諭になろうと思ったのは、子どもの成長過程を見ることができる仕事っていいなと思ったからです。

市川町は、大学のゼミの先生に相談したのがきっかけで、採用試験を受けるまでは市川町のことはあまり知らなかったのですが、自分の地元と似た環境で、自然があってゆったりしているところがいいなと感じました。

無事に採用していただけたので、ご縁があったのだと思います。働き始めて2年目になりました。

—市川町のこども園について教えてください。

五百藏:市川町には、公立の園として「いちかわ西こども園」と「いちかわ東こども園」の2つのこども園があります。私が在籍しているいちかわ西こども園は、0歳児から5歳児までの約90名の子どもを保育しています。職員の数は約30名で、正規職員と会計年度任用職員の先生が在籍しています。

私は4歳児クラスの担任として、16名の子どもたちと一緒に過ごしています。担任は私一人なのですが、会計年度任用職員の先生が補助として手伝ってくださるので心強いです。

保育計画は私が考えて事前準備をするのですが、それがうまく行くと嬉しいです。子どもたちが楽しんで遊んで、「もう1回やりたい」と言った時にはやりがいを感じます。

1年目の時は3歳児クラスを受け持っていたのですが、新卒でいきなり3歳児クラスの担任になることがわかって、正直どうしようと思いましたね。

それでも、「とりあえずやるしかない」と覚悟を決めました。実際に働きながら仕事を覚えるといった流れで、先輩の先生方からいろんなアドバイスをいただきながら、無我夢中で駆け抜けた感じです。

市川町にはまわりに山や川があり、自然に囲まれています。そのおかげか、ゆったりと時間が流れているように感じます。子どもとの遊びも、自然の物を使っておもちゃを作ったりもするんですよ。自然を活かした保育ができるのは1つの特徴だと思います。

—先輩職員との関係はいかがですか? 指導内容についても教えてください。

五百藏:保育補助の先生方は、長年保育現場で働いてこられた方が多くて経験豊富です。いろんなアドバイスをいただけるので、安心して働けています。

仕事を始めた当初は、園での生活の流れは先輩の先生方から教えていただきました。保育内容や教育内容、保育計画の立て方は園長先生や副園長先生、他のクラスの先生にもご指導いただきました。先輩の先生方がいつも気にかけてくださるのでありがたいです。

保育中には保育補助の先生が臨機応変に手助けをしてくださいます。保育後、じっくりと相談に乗っていただくこともありますね。園での生活は毎日違うので、事前準備や保育後の振り返りが大切だと感じています。

園の職員は温かい人柄の方ばかりなので、私のことを気にかけてくださっているのがとても伝わってくるんです。たびたび話しかけてくださいますし、雑談の延長で相談できる雰囲気を作ってくださいます。自分の仕事もたくさん抱えているはずなのに、気遣ってくださるのがありがたいです。

—研修制度について教えてください。

五百藏:研修制度が整っており、園内外で研修ができます。今年は新任研修を受けています。現場での保育から学ぶのも大切ですが、研修で理論を学ぶ機会があるのもいいですね。宿泊を伴う合宿研修もあるんですよ。宿泊研修では実際に自然の中で葉っぱを探すこともあり、保育の実践ができるのがいいところだと思います。

新任研修には、会計年度任用職員から正規職員になった先生や、幼稚園教諭として新規採用された先生方など、県内のあちらこちらから大勢が集まっています。他の先生の働き方を知る機会にもなりますし、交流する場があるのはいいですね。

—いちかわ西こども園と民間保育園との違いについて教えてください。

五百藏:私立の保育園では学生時代にアルバイトした経験があるものの、私立よりも公立の保育園に就職を希望していました。そう考えた理由は福利厚生が整っていると聞いたからです。

でも、保育園についてよく調べるうちに、私立だと園の方針に沿って働かなくてはいけないけれど、公立の場合は自分のやりたい保育を実践できると知りまして。自分の理想とする、のびのびとした保育ができるかなと思ったんです。

いちかわ西こども園では「ノーコンタクトタイム」を導入しています。保育時間中に子どもから離れて事務作業をしたり、保育案を立てたりする時間が確保できるんです。

日中に仕事を進められるので、残業時間が少ないんだと思います。私立の保育園に勤めている大学時代の同級生にこの話をしたら、そんな時間はないとうらやましがられました。ですから、公立の保育園は働きやすい環境なんだなと思いました。

—勤務形態について教えてください。また、残業は多いのですか?

五百藏:基本的には8時半から17時15分までが勤務時間です。当番制で早出の日があります。また、延長保育が16時半から始まるので、こちらも当番制で回ってきます。早出と延長保育の当番はそれぞれ週に1回ぐらいです。

基本的に土日は休みですが、土曜日保育がある時はこちらも当番制です。でも、土曜日に出勤したら月曜日は休めるので、必ず2連休は取れています。土曜出勤の頻度は2カ月に1回程度です。

延長保育は19時までですが、今のところ、18時まで担当しています。終業時間が遅いなと感じられるかもしれませんが、途中で1時間の休憩時間をしっかり取ることができますし、延長保育の当番日が毎日あるわけでもないので、勤務時間が長いと感じるほどではないと思っています。

—市川町での暮らしや生活環境はいかがですか?

五百藏:就職するまで市川町にはゆかりがなかったのですが、初めて来た時には自然豊かだし温泉もあって、いいところだなと思いました。川の水がきれいなので、夏には蛍も見られるんですよ。

鳥の鳴き声が聞こえるだけでなく姿を見ることもあるんです。今は実家から通っていますが、ゆくゆくは市川町に住むのもいいなと思っています。

就職や転職を考える時、都会ではない市川町が候補に入ることが少ないかもしれません。でも、市川町のようなゆったりした場所で新しい仕事を始めるのもいいなと思いました。

職場の先生方や子どもたち、地域の人も穏やかで温かいんです。保育の仕事はコミュニケーションを取って連携しながら働くことが大切ですが、市川町のこども園でなら実践できると思います。

保育のやり方は人それぞれ違うと思います。ですから、他の先生のやり方を尊重し、子どもの目線に立って一生懸命働ける人なら、市川町のこども園で楽しく仕事ができると思いますよ。

この記事は2024年4月16日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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