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恐れ不知を見透かす窓-A GHOST STORY analyses

新しコーナー!!ぱちぱち
昔から映画が好きなので、レビューを書いてみようかなと思いたちました。
note初期のころに少しだけ書いてたのですが、その時はタロットでの解説を加えていましたが、新コーナーは占星術を取り入れたレビューにしてみます。

チャート作成時のルール

  1. その映画の製作国

  2. 製作国での公開日で作成

  3. 時間は9時で統一

これらを取り入れて、その映画の持つ性質を読んでいきます。
そして私の感想と。

また、ネタバレも含まれます。

恐れ不知を見透かす窓 ひとつ

最近都市ボーイズさんのYouTubeを見漁っていて出てきた映画を見てみた時に、やっぱり出生図が気になるわけです。
で、ちょっと調べてみたら
あー、こんな出方するんだね
と興味深かったので、noteで書こう!となったわけです。

その際、タイトルから考えるわけですが。
私の見る映画はだいたいがサスペンスかホラー、スリラーなど。
ここら辺の理由は、亜種で書いています。

そこには必ず恐怖という感情が入っているので、まず恐れをつけよう、と。
ただ、まあこれだけ怖い映画とか怖い話とかを見慣れていると耐性ができますから、私の怖くないよという言葉は他の人からすると怖いと感じるものが多いように思います。

そもそも恐れとはどういう感情なのか。
私が恐怖に対面し続けるのは、その感情を分析したいから。
そういったことを考えて、このタイトルに行きついた次第です。

A GHOST STORY

(C)2017 Scared Sheetless, LLC. All Rights Reserved.

ダラス郊外の小さな一軒家で仲睦まじく暮らしていたCとMだったが、妻のMはときどき不思議なことが起こる家を怖がり引っ越しを提案する。

その家をとても大切に思っていたCは、妻の思いに押される形でしぶしぶ準備をはじめるも、突然の交通事故で命を落としてしまう。

Cと最後の対面を果たしたMが悲しみのなか病室を後にすると、静まり返った病室で死んだはずのCがシーツを被ったまま突然起きあがり、Mがいる自宅へ向かって歩きはじめた。

幽霊になったCの存在は誰にも気づかれない。

Mを追って自宅へ戻ってくるも当然気づいてもらえないのだが、Cは憔悴したMをそばで見守り続ける。

次第に元気を取り戻したMが、幼いころの習慣だった「メモ」を隠して新たな一歩を踏み出したあと、ひとり残ったCはMとの思い出を求めて隠されたメモを探し始めた――。

映画『ア・ゴースト・ストーリー』より

A GOST STORY ア・ゴースト・ストーリー
監督:デヴィッド・ロウリー
製作国:アメリカ
公開:2017年7月17日(アメリカ)
ジャンル:ファンタジー

そう言われたらファンタジー…。

COSMOchart

ASTROSEEKより

太陽

・蟹座
家族、家、家庭の話。
・11ハウス
エレクトロニックを示すとすれば映画そのもの。
・火星とコンジャンクション
太陽を主人公とするなら、そのやり場のない感情を怒りに任せて行動に移していて、その行動は生きている人からすると勝手にコップが落ちたりするポルターガイスト現象として表されている。
・天王星が9ハウスから干渉
天王星は変わり者の象徴。
霊を表すのにシーツ被った描写にしている実写はあんまり知らない。漫画ならよく見るけど。また、始まってすぐに主人公が交通事故で死ぬんだけど、ぶつかる瞬間とかはなくて、ぶつかって煙を出している車とハンドルに突っ伏している主人公という描写。主人公があっという間に死んだのに、ただそれだけでの表現も目新しい。
火星への干渉はそのまま交通事故とも読める。

・牡牛座
感覚的、固執する、主人公はミュージシャン。
・9ハウス
哲学的な描写。未知の物との対峙。
ほぼ会話がない中で、シーツの塊から感情をなんでか読み取れるって、なかなかすごい映像だと思う。
・ノーアスペクト
感覚の暴走。見る人によって変わる感想。全く分からない人もいるだろうけど、説明がない中、言葉を交わさない中でもいろんな感情が見える映画。肉体一つだけで進むお話。

その他

木星金星トライン
芸術的才能や愛情深さを見事に表している。
先にも書いたが主人公はミュージシャンだし、愛情深さ故にゴーストになってしまったわけです。
木星はもともとあるものを増やしていきますから、成仏できずにその場にいる事でより執着が増していくんだろうと思います。
途中で前の家の窓に同じようなシーツのゴーストが見えるシーンがあります。誰かを待っていると言った(テレパシー?)彼女(花柄のシーツです)は、誰を待っているかは思い出せないと言いました。
誰かに会いたいという感情が待つという執着に変わり、それにさえ気づかないってなんだか少し悲しいシーンでした。
そんなふうに木星はただ増やしていきますが、どちらも風のサインなのでウェットさは感じられませんでした。逆に言えば感情が枯れているともとれるかも。
・土星
このお話のキーポイントは土星です。
土星には「その場に縛り付ける」という意味があるから、それがこの物語(水星)そのものを縛り付けている(画面は限られた場所のみでの展開)ことと、この家から(4ハウス)出ていけない主人公自身を表しています。
この土星は水星にトライン。彼女(奥さん)がそっと柱の洞に残したメモを取ろうとカリカリしている時は、この集中力が発揮されてゴンゴン時間が進むというシーンがあります。
天王星とのトラインも、その姿かたち自体が強いオリジナリティとして表現されていますよね。シーツを被った霊の実写なんてありそうでなかった。
・ASC乙女座
ある意味この物語は病院から始まり、被ったシーツも病院の物。
乙女座は病院の象意ともとりますし、シーツ1枚で要らん表現がなかったところもまさにといった感じでした。

終わりに

これだけ怖いもの好きなのに、心霊体験や不思議な体験も私にはありません。なので、幽霊の存在には懐疑的ではあります。
ただ、こういう映画を見ると何もせずともいるかもしれないなとたまに感じる。母は病気で亡くなりましたが、一回も出てきたことないんでやっぱりいないかなという結論に落ち着く。

好きな人だったらどんな姿でも出てきて欲しいよね。
と、思うけど黄泉平坂の話のようにどろんどろんだったら見たくないかな。
そんな誰でも持っていそうな感情を、この映画は逆側から見せてくる。

自分が先に死んでしまったとして、残された人たち特に愛する人がどんな生活を送っているのだろう。そんなとこが気になるのは生きてても死んでてもきっと一緒。
目の前で愛する人が新しく愛する人と仲良くしているところなんてみたくはないけどな。死んだことないからわかんないけど。

主人公は幽霊なのでその彼に感情移入し、成仏せずにそこに留まった時に自分はどんなポルターガイストを起こしてしまうのだろうかと考えた。
願わくば、怖がらすことなく感謝だけを伝えて成仏したいなと、私は考えた。



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