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野良の作業療法士さん

野良猫、昔は野良犬も多かったなぁ。

そういえば僕は作業療法士です。
今は退職したところで、野良OTです。

専門は精神科分野。
そして老年期認知症、ほぼ全ての精神疾患、発達障害児への療育、デイケア、グループホーム、シルバーケア。

できること全て経験した。

日本でも稀なほど素晴らしい環境の下でたくさんの症例と歩いてきた。


何でもかんでも攻め攻めでやりたがる僕にはたくさんの仕事が舞い込んできた。

こいつにやらせときゃ、だいたいのことはこなす。

クオリティは低いけど、みんなが返事に困るような業務を二つ返事で請け負う。変なやつ。


お陰様でたくさんの経験をさせてもらった。

研修会は経費で落ちるからたくさん行ったし、そのあとスタッフに共有する勉強会も開いた。

休憩時間は毎週1回必ず特別支援について発達障害の子どもに作業療法士として関わっていくために医師と一緒に勉強会をしていた。



僕が今こうして頭がクルクルパーになる前のこと。

その医師は職場の上司であり、僕の今の主治医だ。


妻の不倫で気を狂わせ
うつ病、PTSDに苦しみ、その1年後にパニック障害も発症した。


トラウマは深く、あまりに根深く薬での治療でどうにかなるものではなかった。


病気と向き合うと同時に襲ってくる現実と背後から突き刺すフラッシュバック。

耐え切れるはずもなく何度も死のうとした。


結局死にきれず、前向きに職場への復帰を果たした。


前向きだった。とても。


だけど仕事には行けなかった。


出勤してはパニック発作を起こし、別室で泣き喚いたり

呼吸ができなくなりスタッフルームで死にそうになるところを同僚に見せてしまったり


最終的に退職を心に決めたあと

ゆっくりと残りの仕事をこなしていく中で仕事中に手首をキリで突き刺し、入院になった。


笑いながら「まともじゃないですよね」と言った。


どこかまともじゃないところは自分の好きな部分だ。


だけどこんなにもたくさん薬を飲んでいる。
と、ふと思う瞬間がある。


こんなに飲まないと自分すら保てないんだ。

こんな体になってしまったんね。


まっすぐ生きたのにね。とか思う^ ^



仕事に行きないのに行けない。

行けないから辞めるしかない^ ^


前向きに退職を前に精神科病院に入院した。


そこで自分が患者さまの立場になり、無償の施しを受けた。


ご飯がおいしいだけで涙が出たり

幸せになれそうな気がした瞬間に怖くなって泣いた。


強烈なフラッシュバックで目の前のナースコールにさえ手が届かなくて4時間もがき苦しんだ日もあった


こんなに苦しんでまで生きているのには…?

とは考えなくなった。


僕の存在は唯一無二だと言い切れる。

元妻はアダルトチルドレン、僕はADHD.ASDグレー

そして作業療法士でありながら患者さん。


パニック障害が脳みその配線を変えてしまい、信じられない視点から物事を捉えてアウトプットできるようになった。


そして時間がある。万能感はまるでない。

あと、最近下痢。



こうしてフィルターにかけていくと、おそらく
同じことができるのは僕しかこの世界にはいない。


ある意味当たり前だ。

誰にでもできることにプラスαさえあれば唯一無二ともいえるから。


誰もが唯一無二というのなら、そうね


僕は完全な新種人類かもしれない。



僕はみんなの為にできることをやりたい。



とは思えなくて


僕がやりたいことがいつの間にかみんなの為になってたら「おもろー」って思う


全てがエンターテイメントなのに、涙して喜ぶ人がいたり笑い泣きする人がいて、声を聴いて不眠を脱する人もいる。



ひとつ言えることは


どこかの国の国王様が僕らにとって何の意味も興味もない存在であるのこと同じで


青年さんを知らない人たちにとって、僕の存在は何の意味も持たない。



だから、人気が必要なんだ。


人気者になりたいわけではない。

せっかく発信するなら多くの人に届く方が効率がいい。



笑うなら大勢で笑う方が楽しそう。


共有は核融合を超える。



回転で地球の裏側へ届く。



歴史に名前を刻もうがそうでなかろうが、多分ものすごい速さと密度で、誰かの人生の歴史に名前を刻んでいる


とは思う。たまにね。




2022.4.20 うつ病で光る青年
(忘れようのない存在になります)

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