いい土曜日だった。

朝食を終えたら長女を習い事へ送迎して、いったん帰宅。
エアコンのない体育館で2時間とちょっと。心配の数だけ保冷剤をジッパーバッグに詰めて持たせた。水分もたっぷりと。

真ん中長男はお待ちかねの土曜日。この日を待ってたと言わんばっかりにswitchに夢中。お誕生日に買ったスプラトゥーンというソフトにはまっている。先日までは頭の先からつま先までみっちりマインクラフトだった。
子どもって忙しいね。
末っ子もタブレットを眺めたり、兄のゲームを横で見ていたりしてなんだかスローな午前。
私はというと、ここのところDuolingo という語学学習アプリでにはまっていて、フランス語を履修している。

普段はさくっとアプリでお楽しみ程度にやっているんだけど、この日は気まぐれに古い辞書を引っ張り出してみたらますます楽しくて、子どもたちのいらないノートを拝借して真面目に学習をした。
余計なことを考えなくていいし、脳の余白をざくざくと埋めていくような感覚がとっても気持ちがよくて爽快。
草原を駆ける仔馬とか、海原を跳ねて泳ぐイルカとか、なったこともないけど、きっとこんな気持ち。
楽しい遊びを見つけてしまったのでしばらくは退屈しなさそう。

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長女のリクエストでお昼ご飯はパスタ。そして夕飯はピザに決まっていた。
長女をピックアップしたら、少しだけスーパーへ寄り道。
ピザ用の薄力粉と、我が家には麺棒が1本しかないので100円ショップで3本追加。取り合いの果てに麺棒で殴り合っては困りますので。なんでも多めに。潤沢に。

キャベツとベーコンと舞茸でペペロンチーノを作って食べた。
頂き物のバジルオイルや、唐辛子オイルをお好みでかけていただく。このオイルがとてもおいしくて永遠に我が家に常備したいと思うほど。
うれし野ラボのオイルです。ポルチーニもあるよ。メモ。

食後、子どもたちは2階でスパイファミリーごっこだかをやっていて（末っ子がアーニャで、長女がヨルさん、長男がロイドさん）、私は脱衣場の引き出しの中身を断捨離。日々物がたまっていくし、気が付けば引き出しが「あれ？閉まらないのですが」という状態になる。あれなんとかならんのかな。必要なものしか入っていないと思っていた引き出したちをことごとく整理していくと大きなゴミ袋ひと袋分になるからもうほとんどイリュージョンだね。どの引き出しも開閉がとてもスムーズになった。今まで一体何がそんなに入っていたのか忘れてしまうよ。
捨てたものって思いのほかすっきりと忘れてしまうよね。

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気づけば16時を回っていて、大急ぎで計量に取り掛かる。夕飯はピザ。
長女が朝から「夕飯はピザが食べたいなぁ」と言っていて、いいわねぇと同調しつつも私は宅配のピザがあまり得意ではなくて、量が食べられない。どうせ食べるならおなか一杯いただきたいもの。冷蔵庫の中を思い出せば、強力粉もイーストもトマトもチーズもあるし、それではということに。退屈な休日のお遊びとしても悪くないし。
みんなで生地を捏ねて、発酵を待つ間小学生チームは漫画「忍たま乱太郎」を読む。最近の彼らは隙あらば「忍たま乱太郎」。実家にあった古い漫画をどっさりもらったのだけど、いい加減にして、と思うくらい日々家中に「忍たま乱太郎」が散らばっている。
「こんなところにもまた！！」と1日なん回言っていることでしょう。
それにしても四六時中まとわりついているか、なにかをこぼしているか、なにかを壊しているか、走っているか、だった長男が座って本を読んでいるという不思議。人間として仕上がりへ向かっているね、と思う。

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ガス抜きをしたら生地を6等分にして丸める。それぞれ2個ずつ。
ベンチタイムが終わったらテーブルにビニールを敷いてコロコロ。
その間に具をあれこれ切る。あ、昼食のときのトウモロコシ、食べきらなきゃよかったなと思ったけどないものは無いのでね。あるもので。
ひとり2枚ずつ伸ばしては具をのせてとやってくれる。
少し前まではあっちに返事をしているうちにこっちがこぼして、こっちを拭いている間にそっちでお漏らし、みたいな日々を送っていたというのになんということでしょう。私は洗い物をしながらお野菜のスープを大鍋でこしらえて、どんどん焼いていく係。
そうこうしているうちに夫が帰宅した。職場でうなぎご飯のお土産をいただいたらしく、そちらも食卓に。こういうちぐはぐは嫌いじゃない。

次々にピザを焼いて、食卓に乗せる。焼いたそばから切っては食べて、おいしくて楽しかった。
子どもたちも互いのピザを大げさなくらい褒めあっていてなんだか友好的な夜だった。ちょっと物足りないわねと思ったけれど、ピザ6枚だし、我が家は5人家族だし、そのうちひとりは5歳だし、物理的に足りているという事実を脳内にねじ込んで満腹とした。
夫は冷蔵庫から残り物を引っ張り出して白米と一緒に食べていた。

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うちの子たちは日曜日にはやたらと早起きをしてしまうので、土曜日といえど早く寝かせたい。でないとツケが月曜の朝にきてしまう。
と思うと同時にやはりそこは土曜日なわけで解放感が時間を止めてしまう部分もあって。歯磨きしてよ～と声をかけつつ怠惰に時間が過ぎていく。そして夫は和室で寝てしまう。ああ。
けっきょく「ええい」とやんやん言って、歯磨きを済ませて寝室へ。

ああ、昼間洗ったシーツが依然、乾燥機の中だったと気がついて、一人で勝手に理不尽な気持ちになりながらシーツをセットした。
洗濯機へ放り込んだ私に対して、勝手に洗っちゃって、という気持ち。なにがなにやら。

よく暮らした土曜日。
こういう日が数珠つなぎで1日でも長く続いていけばいい。