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ちょっと不調なこの頃。秋だしね。

ここのところずっとイライラしている。
小さなことから大きなことまでイライラが止まらない。



夫がこの4月から部署移動になって、帰宅時間が遅くなった。よって精神的にも体力的にも余裕がない様子。
「ただいま」の声が疲れ果てているし、休日も隙あらば眠ってばかりいる。
子どもたちのけんかの声とか、私の些細な家事のダメ出しも、普段なら笑って「はいはい」と済ませるのに、4月以降、特に夏を過ぎたあたりから、明らかに受け止められないようだ。
そのちょっとした引き金でシャッターが一気に降りるのが分かる。表情をなくして黙るか、寝るかのどちらかだ。

疲れている人に疲れないでというわけにもいかないし、こちらとしては労う以外に手札を持たないから、ちょっとしたご馳走を用意してみたり、楽しいトピックを提供したり、仕事の話を傾聴したりする。
もちろんそんなことで仕事のストレスがなくなるわけでもないし、疲労しないで帰宅できるわけでもない。
焼け石に水だと知りながら、足掻かずにはいられない性格だから、ひとり勝手にじたばたしてしまうのだ。

疲れている顔をみるのはつらいし、なんと言ってもこちらは慢性的な人手不足なので心身ともに元気でいてほしい、という本音。
あと、飲み終わったペットボトルはちゃんと中を洗ってラベルを剥がして、水を軽く切っておいてほしいと思っています。

*

我が家の大天使アイドル末っ子がいよいよ2歳半を迎えた。
長女が2歳半の頃と言えば、イヤイヤ期のピーク中のピークで、これ以上ないくらいのイヤイヤの頂きに立っていた。
すべての返事が「やだ」になり、あらゆる誘いも提案もご機嫌な声で「やだ!」と答えていた。おはようもおやすみも、「ごはんよ」も「お風呂よ」も、すべてが「やだ」だった。
もう言葉を発するのが嫌になるくらいだった。朝が来るのが嫌だとすら思ったほどだった。
今まさに、大天使末っ子がそのイヤイヤ登頂に成功している。
はじけんばかりの笑顔ですべての誘いを「やだ!」と切り返してくる。
そこへ加えて、さすが3人目とでも言おうか、お粗末な活舌(かわいさ)で口答えもするし、屁理屈もこねる。クレームもすごい。
かわいいと疲弊のフルコンボに精神がクタクタになってしまう。

今日もショッピングモールで、有料の遊び場に入りたいとごねて、しかし私は他に急ぎの用事もあったし、「今日はお買い物があるからいかないよ」とたしなめても聞かないものだから、「3歳になったらにしよう」とその場しのぎの適当なことを言ったら「『てんとうむし』って言えるようになった!もん!」と泣かれたのだ。
少し前まで「てんとうむし」が言えなかった末っ子が口答えの切り札にそれを差し出したことにちょっと感動するやらかわいいやら、疲れるやらで、精神が小忙しかった。(ちなみに、てんとう虫のことは長い間「おんもんもん」と呼んでいました。一億かわいい)

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それぞれ、結婚していたら、子どもがいたら、当たり前に通ることなのだけど、なんだかそれぞれが薄く薄く降り積もって心にべっとりダメージを張り付ける。
日々はやっぱり忙しないし、息子も長女もまだまだ手がかかるし、牛乳だってこぼすし、靴下は脱ぎ散らかすし、明日のおやつはポケモンパンがいいって叫ぶし(息子は異常に声がでかい)、誰それみたいなミサンガがほしいってしつこいし、音読やってないし、夕飯のリクエストは毎日餃子だし、でも、そんなのどれも慣れっこだよ、何年おかあさんやってると思ってんだ、と思ったりもするけど、疲れきった夫とか、イヤイヤが止まらない末っ子とかを抱えているとなんだかどれもどっと疲れてしまう日だってある。

こんな状況に生理でも来てみなさいよ。
もう、生きる意味を問うくらいしかできない。いやほんとまじで。
大袈裟だと思われるかもしれないのだけれど、「神様、私はいったい何に向かって生を燃やしているのでしょう」とかなりシリアスな感じで思うのだ。
そんな時に鏡を見るとぎょっとするくらい人相が不憫な顔が映っている。


いろんな負の雨がざんざん降って、頭の中がずぶずぶになって、やってくるのはイライラの波だ。
いったん波が来るとなかなかひかない。寄せては返すを繰り返して、なにかひとつ起こるたびにイライラが押し寄せる。
いちいち憤怒してるわけにもいかないから奥歯をギュッと噛みしめてキッチンの壁を見つめるしかない。ここのところ噛みしめすぎて顎が少し痛い。
イライラしてはとげとげしい言葉をつい吐いてしまって自己嫌悪に陥って、でもなかなか波が引かないものだから、また些細なことでイライラしてを繰り返している日々。
早くここから抜けたいなぁ、とじっと丸まって耐えている。
手に負えないのは子どもたちだけでじゅうぶんなのに、自分まで手に負えないからほんと困る。

みんなこんなときどうしてるんだろう。
早く元気になってルンルンにこにこしたいのだけど、なんだかとっても難しい。
季節の変わり目だしね、思うようにいかないよね、心も体も。



また読みにきてくれたらそれでもう。