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なぜ、私は「ライター」になったのか

どんなジャンルのライターになるか。
って、皆考えているのかな。
考えているんだろうな。
「こういう雑誌に書きたい」とか「ファッション系について書きたい」とか「文化っぽいの書きたい」とか。

私は……そういうのがなかった。
ライターになりたいと思ったこともなかったし、そもそもなんだったら「ライター」という職業があるってことも知らなかったよ。
「作家」「エッセイイスト」「編集者」という職業があるのは知っていた。
でも「ライター」は知らなかった。
というか、イメージが全く沸いていなかった。

仕事でWebの広報の仕事を少し手伝い、しかしどうせやるなら紙媒体がいいと思い、流れ流れてエディタースクールにたどり着いていたが、相変わらず「編集者」か「校正者」か、、みたいなイメージしかなかった。
「編集者」になりたいが、出版社は狭き門だし、こんなスクールに通ったところで、いったいそういう仕事に近づけるのかもわからなかったけれど、とりあえず授業はどれも楽しかった。
仕事終わってから夜間授業だから疲れてもいたけれど、家も遠くて大変だったけれど、なんにせよ「学ぶ」って、楽しいよね。

それで、「ライター」。
このスクールを卒業後、何になりたいかという話をクラスメートとしていた時、一人が「私はライターになりたい」と言った。
「ライターって、何をする人?」
おバカな私はたしか、そう聞いたのだった。
「雑誌とかでインタビューして文章に書く人」
たぶん、その人はそんな感じに答えたはず。
「あ、それなら、私もそれやりたい。インタビューして、文章書きたい」
「編集者」より、「ライター」のほうがピンときた。
ゼロから物語を創作できる能力の片りんもない私だったが、「文章」を書くのは昔から好きだった。

そう、そんなもんである。
その瞬間の「ピン」が、今の私の仕事になっている。

ありがとう、私に「ライター」という言葉を教えてくれた人よ。
今となっては、誰がその言葉を私にくれたのかもおぼろだけど、
サンキュー!

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