アイ・アム/わたしは「私」をしている
Nirinjan Kaur - I AM
★★★
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若い頃好きだった映画のひとつに「ベティ・ブルー (原題37°2 le matin)」というのがある。
当時レンタルレコード&ビデオ店でバイトしていたわたしは店に置いてあったビデオをVHSテープにダビングして家に持ち帰り、何度も繰り返し観た。
かなりショッキングな、悲しい結末のラブストーリーなのだが、主人公
べティーの激しすぎる性格に、感情のままに生きる姿に、おそらくわたしは半ば憧れのようなものを抱いていたのだと思う。感情をほとんど出せない自分が全く持ち合わせていない部分に。
わたしは自分の周りに常に壁を作っていた。その壁は相手によっては薄くなったり厚くなったりするのだが消えることは無い。自分を見せるのが怖かったからだ。そうしないと自分を守れないような氣がしていた。
わたしの周りの壁は歳を取るごとに内側に厚みを増して強固なものになっていった。自分を出すということが年々難しくなった。自分じゃない自分を演じ、その場その場で取り繕う。ずっと苦しさが拭えなかった。
映画の主人公のベティーはその激しさゆえに壊れていってしまうのだが、わたしはその反対だった。自分を抑え続けていたために壊れかけた。乳癌の手術を受けてからの数年間がどん底だった。自分で自分を嫌悪していた数年間。
苦しかった。周りからは普通に見えていたとしても、内側ではかなり危うかった。なんとか氣持ちをそらしながらやり過ごしていくのがやっとの毎日。
でもある日救いの手が伸びた。それは自分の中から湧き上がる思い。「こんなのヤダ!もう終わりにする!!」
自分を卑下するばかりの人生に愛想が尽きた。これはわたしのようでわたしではない。本当の自分に会いたいと思った。自分を愛そうと決めた。そしたら世界がどんどん変わり始めた。
今ならわかる。自分の世界は自分で創っている。苦しかったのは自分で壁を作っていたからだし、トラウマになっていた出来事、ネガティブな現象の数々はわたしの中にある癒さなければならない感情を教えてくれたもの。
ひとつひとつ丁寧に感情を癒していくと、それらは決してわたしを破滅に向かわせるものではなく、愛に氣がつかせるために存在していた。それを理解できたとき、わたしの中にも愛が芽生え始めた。
わたしは壁を作っていた自分を許した。壁を作らなければ生きていけないわたしだったから。そして小さかったわたしにトラウマを植え付けた人を許した。完璧でない自分を許し、自分が嫌っていた部分を受け入れられるようになると自分の中の声が聞こえ始めた。
わたしは何をしたいのか、何を食べたいのか。自分が何を思っているのか、何を感じているのか。それを知ることは自分として生きていくために本当に大切なことだった。
わたしは笑えるようになった。今感じている感情のまま。
自分のエネルギーを感じる。
わたしはまだ100パーセントのわたしじゃないかもしれない。でもそれでもいいんだ。
わたしは「わたし」を演じ続ける。
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I AMはマントラです。クンダリーニヨガを始めた頃に、よくこのマントラでメディテーションをしていました。
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最近プロフィールを書き直しました。今までは「Bali在住主婦」としていたけど、でもわたしは主婦である前に自分自身でありたいと思った。
きっかけはフォローしてくださっている風の子さんのインタビュー記事です。読んでから、わたしも自分の「肩書き」について考えていました。チャネリングをするようになったけど「チャネラー」と名乗るのもちょっと違う氣がして。結局風の子さんと同じに落ち着きました。わたしも私をして
います。
風の子さんプロフィール
Spotify:noteで書いた曲をプレイリストにしています。
見出し画像:映画「ベティ・ブルー」のポスターから
みんなの守護ガイドの名前を聞く係をしています。
最後までお読みいただきありがとうございます💛
いつもありがとうございます。 世界に愛を広げていけるよう日々精進してまいります。 応援していただけると嬉しいです💛 https://note.com/purestblue/n/nabf1b9cefc7c