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人見知りの国際交流(前編)〜アメリカン姪っ子への愛〜

私はなかなかの人見知りだ。

なのに2018年の1年間、ホームビジッド(自宅に数時間ほど海外旅行者を招いて、交流を楽しむ)という国際交流をしていた。

私にとってこれは、『魔王との戦いにスーツで赴く戦士』のようなもだったと思う。

心象風景を画像化してみました。

それなのになぜ、初対面の外人を自宅に招くという国際交流を始めたか・・・

それは「姪っ子たちと話した〜い!」という熱い思いがあったからだ。


私には姪っ子が2人いる。そして彼女たちはアメリカ人だ。
夫の妹が日系アメリカンと結婚したからである。

つまり「見た目は日本人、中身はアメリカン」
コナンのような姪っ子たちなのだ。

さてこの義妹一家は毎年1回、家族で日本に帰省する。
男性はさておき赤子と幼児には好かれる私は、彼女たちとすぐ仲良くなった。

近所の公園で一緒に。幸せなひと時

姪っ子たちは親族の欲目を抜いても、超キューティ・ガールズ。
一緒に過ごすのが楽しくて楽しくて、私は一家の帰省を毎年心待ちにしていた。

だが、幸せな日々は長く続かなかった・・・。

成長するにつれ、彼女たちが「会話」をしたがり始めたのだ。
もちろん英語で!!!

実は私、学生時代から英語が大の苦手。
だが姪っ子たちは、アメリカでの出来事を次から次へと話す。

あのね、正直聞き取れない。
ぜーんぜん聞き取れない!!

発音も違いすぎるし、リエゾンとか本当無理。なのにめっちゃ早口。

そこで私は中学時代、演劇部でつちかった技量を駆使しつつ、「A〜ha!」「really?」「Oh・・・」をフル活用。

時にはこんなジェスチャーも交えて。

子供たちの表情に困惑が浮かべば、抱っこしたり遊びに誘導。
大人の知恵で、なんとか乗り切った。

だがこんなこと長くは続かない。彼女たちは年々成長するのだ。
なんとかしなくては・・・

英語力を高めなくては!!

だが、私には外国人と接する機会がほぼなかった。
英会話教室は過去2回挫折しているため、踏み切れない。

どうしてもノれない・・・どうしても・・・

私はネットや雑誌などで情報を探し続けた。
そうしてたどり着いたのが、ナゴミビジットだった。


「ナゴミ・ビジット」は、海外からの旅行者に、自宅で家庭料理を振るまいながら、共に数時間を過ごす国際交流。

ナゴミ・ビジットのサイトを通し、「招待しまっせ!」側と「ごちになりまっせ!」側がマッチング。

その後はメールやSNSアプリを通じて、直接連絡を取り合うシステムだ。

少し時間を長めにとって一緒に近所を散策したり、一緒に料理を楽しんでもOK。どんな体験をするかはホストとゲストが一緒に決めていくことができるのだ。

本当にこんな流れです。

私はナゴミビジットのサイトをすみからすみまで読んだ。そして特にその理念に感激してしまった。

普段は遠くに住む人同士。

育ってきた文化背景も違うし、しゃべる言葉も違う。

ホームビジットに参加するゲストとホストは、お互いにこのプログラムに参加しなければ、一生出会うはずのない人同士かもしれません。

でも、一緒にごはんを食べて楽しいひとときを過ごすことで、 そこには国や言葉を超えた人と人との価値あるつながりが生まれます。
(以下略)

ナゴミビジットHPより引用

なんて素晴らしいんだろう!!!

英会話をする機会が得られて。
色々な国のことを知れて(「違い」を知るのが大好き)。
相手も日本のリアルな文化を体験できる・・・

一石二鳥どころか一石三鳥?いやいやそれ以上かも!

私は迷うことなくナゴミビジットへ申し込んだ。
一度思い込んだらどうにも止まらない。そんなクセが爆発した。

だが帰宅した夫に報告すると、彼は眉根を寄せた。

「僕たち人見知りなのに、初対面しかも外国の人となごめるわけ?」

そう、私と夫は人見知り夫婦だった。
一度仲良くなれば長いが、そうなるまでもとにかく長い。

初対面の人が集まるコンパや飲み会で、楽しんだ記憶はほとんどない。

心の扉を開くのに人より時間が必要なのだ。
そういう個性なのだ。

だが私の頭から、その事実は吹っ飛んでいた。
姪っ子愛とコンセプトの名文が心の中で渦巻いていたから。

「大丈夫、自分の家ならリラックスできるわよ!」

私は熱弁をふるい、夫は私に押し切られた形で、ナゴミビジットへの参加に同意した。

そして申し込みから2週間後、初めてのオファーが私の元に届く。

ハワイからの旅行者、Mr.アンドリュー。

後に私のメル友となる人物であった。

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