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22 数日間の無視

パートナーを何日も無視する、というのはモラルハラスメントの代表的な特徴のひとつです。当時はその知識がなく、ただ悲しみに耐えるしかできませんでした。無視をして何が得られるのでしょうか。心が離れてしまうだけなのに。

モラハラ夫突然の退職

 結局、うつ病ではなく、腰の状態が悪い、ということで、元夫は突然仕事を辞めました。腰が痛いと言い出した日から、私が腰の話題を出すと不機嫌になるので、病院に行ったのかとか、今日の腰の状態はどうかとかは極力聞かないように気を付けて生活していました。聞かなければ普通に生活しているのに、まさか仕事を辞めるくらい痛いとは思いもしませんでした。病院にも行かないし診断書もありません。病欠とか、有給を消化するとか、退職する前にできることはもっとあったはずです。いくら私が働いているとはいえ、収入が減るのは困りました。

 退職後、元夫は家で寝てばかりで、次の会社も探しているのだか、まったく様子がわかりませんでした。子どもも小さいし、私は見通しをつけたかったのもあります。夫のやりたいことがあれば全力で応援するし、資格を取るために学校に通うなら協力するよと申し出ました。私一人で家族を養う覚悟もできていました。しかし元夫は
「別に何も資格とらんでいい」
と言い、
「どんな条件ならよさそうなん?」
と聞くと
「うーん…わからん」
というだけでした。わからんって・・・妻子あって生活がかかってるのに無責任過ぎると思います。私は名づけの時のむなしいやり取りを思い出していました。「わからん」というのは、ずるいです。何がわからないのか、わかるために何が必要なのか、今の段階でどこまで考えているのか、まったくヒントが得られないのですから。
 就職活動をしている雰囲気が感じられず不安に思っていたある日、元夫が信じられないことを夕飯の後に切り出しました。


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