1冊1P アメリカの高校生が学ぶ経済学

画像1 アメリカ人から見た経済学、とても勉強になった。総論がこちらの図。最重要なのことは、「経済学的な意思決定のフレームワークの概念を知り、それを日常生活に適用する」こと。その時に利用すべき経済学的ツールは5個。ミクロ経済学は「希少性の学問」で、マクロ経済学が「課税と金利を活用した経済の政治学」と考えると大枠が理解しやすい。日本との違いは、経済統治者と労働者に加えて、どんな場面でも「起業家」がクローズアップされていること。企業を起こし、経済を回しているのは、実質「起業家」であり、それを支援する立場が貫かれている。
画像2 第1部基本概念・2章ー第2部ミクロ経済学・4章ー第3部マクロ経済学「制度」・5章ー第4部マクロ経済学「政策」・4章ー第5部 国際経済学・3章を大きく配置するとこんな全容になります。全章にかならず高校生自身が我が事として、そのトピックスが考えられるように、日常レイヤーと経済学をリンクさせて考えるべき課題が出されているのがとてもいいです。結局、消費者主権の修正自由起業経済を指導するアメリカ資本主義の勝利を国民に理解させる内容なのですが、日本の教科書のレベルに比べるとはるかに実利的だと感じました。

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